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大正期の中高等教育拡大とスポーツ

文部省編『学制百年史』(帝国地方行政学会,1972)によれば、

        大正6(1917)年    大正15(1926)年    増加率

中学校数       329            518        157%
中学生数   153,891        316,759        205%

高校数           8             31        387% 
高校生数     6,584         18,107        275% 

大学数           4              37        925%
大学生数     9,044          52,186        577%

第一次世界大戦後約10年間で中学進学者は倍増、大学進学者は約6倍近くになっています。大学数の増加は1918年の大学令により、私学、単科大学が大学として承認された(学士号が授与できるようになった)ことが大きいのですが、中学校数と高校数は新設すなわち純増です。当時スポーツをするのは学生だけだったので、学生数の増加はスポーツ人口の増加に直結しました。

スポーツブームが起こり、『運動界』(運動界社,1920年創刊)、『アサヒスポーツ』(朝日新聞社,1923年創刊)のような商業総合スポーツ誌、『アスレチックス』(大日本体育協会,1922年創刊)、『体育と競技』(大日本体育学会編 目黒書店,1922年創刊)のような非商業スポーツ総合誌が続々と創刊されています。なお、これらに先駆けて『ベースボール』(博文館発売,1908年創刊)とその後継誌『野球界』(野球界社,1911年創刊)が創刊されており、明治末の野球ブームを反映しています。『野球界』の創刊と『東京朝日新聞』の反野球キャンペーンが同じ明治44年なのは表裏の関係といえるでしょう。

サッカーでは、この時期にチーム数が増え各種トーナメント大会、リーグ戦が始まります。

1918年 中学校の「日本フートボール大会」(大阪毎日新聞主催 現在の高校選手権の前身)が大阪で、「関東蹴球大会」(東京蹴球団主催 東京朝日新聞後援)が東京で始まる
1921年 大日本蹴球協会結成 全日本選手権(現在の天皇杯の前身)始まる
1923年 (旧制)高校の全国高校選手権(インターハイ)始まる
1924年 関東、関西で大学リーグ戦始まる   

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