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讀賣新聞記事の「蹴球」初出

『明治の読売新聞』DBによれば、「蹴球」の初出は明治35(1902)年4月9日付で、見出しは「グラスゴーの椿事」。

“グラスゴー市に催せる英蘇聯合蹴球会に於て観覧人山を成し為に・・”

文字がつぶれていて全文を紹介できないのですが、死者20名(下記HPによれば25名)、負傷者数百名を出した、ヒルズボロの悲劇のグラスゴー版だったようです。『Scotsman』紙のHPにIbrox Park and the greatest loss of all として写真入りで記載されています。

7万人収容なのに木造のスタジアムだったんですね。ウェンブレーやヤンキースタジアム、さらに甲子園球場などは1920年代に建設されています。鉄筋コンクリート構造がスタジアム建築に使用されるのが1920年代くらいからなのでしょうか。国会図書館DBで「鉄筋コンクリート」を書名に含む最初の図書は井上秀二著『鉄筋コンクリート』(丸善,1906)、19世紀末に普及した旨が記されています

関連サイト
『Gurdian』紙のThe football disaster
Robert S. Shiels「THE FATALITIES AT THE IBROX DISASTER OF 1902
賀川浩「危険なスタジアム」(スタジアム事故の最古の例だそうです)

これが現在私の知る限りの蹴球の初出です。1903年の慶應義塾体育会蹴球部、1904年のと東京高等師範学校蹴球部より前の文献がありました。これだと初出はサッカーということになるのですが、ロクな例じゃないですね。

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Comments

蹴球、野球、闘球、排球、篭球、このあたりの命名の起源を調べていったら、結構面白いかもしれませんね。現在、バレーの世界選手権(グレードはオリンピック、世界選手権、W杯のようで、変な大会ですが)が日本で開催(FIVBの収入の6割は、日本のTV局やスポーツメーカに由来するようで)されていますが、かつては日本と東欧でしか人気がなかった競技です。野球とバレーが盛んで、サッカーとラグビーに人気がなかった日本の球技熱は、何に由来するんですかね。

Posted by: 菅大納言 | November 18, 2006 02:03 PM

女子バレーは日本唯一の労働者(紡績女工←死語)スポーツで、それが人気の源泉なんでしょうか。

Posted by: 蹴球閑人 | November 19, 2006 10:45 PM

野球とバレーが盛んになった日本が特異なのではなくて、それなりに国際的な普及をしているのに、今年になるまで野球の代表チームによる国際試合=世界選手権が行われなかったことの方が特異なのだと思う。

ロバート・ホワイティングは、ナショナルチームの試合なんか嫌いだと書いていたが、だからこそ好き勝手にかけたんでしょ? 

たかだか1カ国のプロリーグが世界選手権を名乗っているほうが大嫌いだ。

WBCでは、誤審よりアメリカでも勝つためにバントも敬遠もするというのが分かったのが大きい。(この人はアメリカの学界筋からも偏見が強いと批判されている)

しかし、なぜ井口・城島がアメリカ側として出場するのでしょう? ワケが分かりません。

Posted by: さけのべ | November 20, 2006 12:32 AM

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