1958年のブラジルと1970年のブラジル
『サッカーマガジン』1970年11月号 p.122-123
小見出しは「比較は可能か?」、「守備力は不完全」、「格段すぐれていた五八年のバックス陣」。
“メキシコ大会に参加した他のチーム全部のなかで、ただ西ドイツだけが今日のような条件のもとで、ブラジルに勝つことができたであろうと私は信じる。
三人のウイングに加えて、六ゲームで10点を叩き込んだ主砲のゲルト・ミュラー、それに加えて、主将ウベ・ゼーラーの精神面での支え、もし彼らにブラジルと当る機会が与えられていたら、彼らは大胆にゴールをねらいにいったであろう。”
次のパラグラフでエリック・バッティ節が炸裂してます(笑
“私は信じる。イングランドなら失敗していただろう。なぜなら、ワールドクラスといわれながら水準以下のハーストとリーをストライカーとし、チームのなかに一人のウイング選手も持たぬイングランドは、勇敢さと個々の労働量は持ちながら、必要な人的材料を欠いているのである。”