後楽園競輪場の付帯施設
日本最初のW杯予選が行われた後楽園競輪場は(株)後楽園スタヂアムが1949年に建設しています。『後楽園スタヂアム50年史』(後楽園スタヂアム, 1990)には、競輪場の付帯施設について以下の記述があります。
“また、競輪は開催時期が限られているので、開催機関外の遊休施設を多目的に活用する方法も講じた。25年5月には車券売場に31台を数える卓球場を開設、またこの年12月には夜間も楽しく練習できる200ヤード打ち放し20打席のゴルフ練習場を開場した。フィールドはアイアンの練習もできるように設備した。
そのほか、アメリカン・フットボール、サッカー、ボクシング、レスリング、音楽会、自動車ショー、ダンス・パーティー、納涼大会、運動会など多方面の催物開催に利用された。アメリカン・フットボール、サッカー、ハンドボールなどの国際試合も競輪場で開催され、多くのファンを集めた。
当社競輪場は25年に第1次の改造を行なったのをはじめ、29年からこのあとたびたび増改築を実施した。
かくて、東洋一の設備と都心における優位な条件とで、ファンが激増、収入は増加し、当社躍進の基盤となった。”(p.66)