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野球統制令の背景 乱立した「選抜大会」

1932年の野球統制令の内容は昨日記しましたが、その背景には乱立した「選抜大会」がありました。全国を対象とした「優勝(選手権)大会」は地区大会の規模、期間の関係で朝日に対抗するのは困難ですが、ちょっとした規模の「選抜大会」ならいくらでも開催可能でした。読売新聞記事DBヨミダス歴史館を1930年に限定して「中等AND野球AND大会」で検索したところ、以下の記事がありました。

・「シーズンに魁ける全国8中等の乱戦 藤井寺大会総まくり」(1930年2月25日)
主催者:大阪時事新報社
期間:1930年3月21日~3月24日
会場:藤井寺球場
参加校:早稲田実、海草中、和歌山商、高松商、阪出(ママ 坂出?)商、広陵中、中京商、鹿児島商

大毎の選抜大会(春の甲子園大会)は3月30日開始。 1月に京都でも選抜大会があったことが記されている。大毎の甲子園選抜大会で選出されなかった有力校が選ばれたことが記されている。

・「東都中等学校野球連盟で選抜野球大会 全国から10代表参加」(1930年8月19日)
主催者:東都中等学校野球連盟
期間:1930年8月21日~8月24日
会場:神宮球場
参加校:松本商、平安中、下関商、早稲田実、今治中、北海中、一宮中、八戸中、東北中

大朝の優勝大会(夏の甲子園大会は20日に決勝=終了)、その翌日から開催されている。参加校として記載されているのは9校しかなく、見出しと異なる。

春・夏の甲子園大会の直前・直後にこうした全国的「選抜大会」が開催されていることは、大阪毎日新聞、大阪朝日新聞にとって許せないことであったはずでしょう。文部省の野球統制に関する委員会には橋戸信(東京日日新聞社員)、飛田穂洲(アサヒスポーツ編集同人)が入っています。毎日、朝日両紙にとって野球統制令は商売敵を駆逐する面があったことを否定できません

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