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1980~1984年 - 底辺の拡大とトップの停滞(1981年)

少年サッカー、高校サッカー人口は拡大し、「やるスポーツ」としてのサッカーは野球並みの国民スポーツとなる。この時期のサッカー本の特色は少年向けサッカー入門書が増加していることで、 1980年代半ばにはサッカー部史のような非売品を除く商業出版物としてのサッカー本の約半数ないしそれ以上を占めるにいたる。 また、高校サッカー人気を反映して、有名高校サッカー部監督の教育論が刊行されている。
一方、代表チームはオリンピック予選に敗退するなど不振で、サッカー選手の伝記として刊行されているのは、釜本のような10年以上前のヒーローである。 釜本、杉山は日本リーグ・チームの監督となり、監督としての立場からのサッカー論を著書として刊行している。
翻訳書としては、ますます守備偏重化する試合内容に対する危機感から、ファンタジーあふれるトップ・プレーヤーの技術を個々に分析した図書や、個人技を重視した指導書が 翻訳されているのが注目される。

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1981年

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沖縄県サッカー協会創立15周年記念誌
[那覇]:沖縄県サッカー協会,1981
91p;26cm

『沖縄県サッカー協会創立15周年記念誌』は奥付けの書名。表紙、標題紙の書名は『創立15周年記念誌』。 沖縄県サッカー協会は1966年設立、設立当時は本土復帰前だったので名称に県がつかず、沖縄サッカー協会だった。 サッカーは沖縄では比較的後発のスポーツだが、1969年にはインターハイで初勝利している。
あいさつ(沖縄県サッカー協会会長 前原信明)
祝辞(日本サッカー協会会長 平井富三郎)
祝辞(九州サッカー協会会長 金子勝商)
祝辞(沖縄県教育委員会教育長 前田功)
祝辞(沖縄県体育協会会長 大里喜誠)
祝辞(沖縄県高体連会長 新城久雄)
ごあいさつ(沖縄県中体連会長 球那覇正孝)
祝辞(琉球新報社社長 伊豆見元一)
おいわいのことば(沖縄テレビ放送社長 山城安次郎)
県サッカーのあゆみ(沖縄県サッカー協会理事長 高江州義夫)
思い出のアルバム
座談会
大会の足あと
県サッカーとの出合い
各種大会の思い出
役員名簿
編集後記

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ゴールの軌跡 釜本邦茂自伝 釜本邦茂/著
東京:趣味と生活,1981
235p;19cm (ほるぷ自伝選集 スポーツに生きる;10)

1976年ベースボール・マガジン社刊行の復刻版。企画:ほるぷ教育開発研究所、選集制作:趣味と生活。


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サッカー 浅見俊雄/[ほか]編著
東京:新体育社,1981
321,23p;21cm (スポーツの科学的研究レビューシリーズ;1)

国内外のサッカーに関する学術文献のレビュー集。浅見俊雄(東大助教授)、磯川正教(東京都立大講師)、岩村英吉(東京農工大非常勤講師)、 大橋二郎(東大助手)、大畠襄(東京慈恵会医大助教授)、杉山進(東大助手)、戸苅晴彦(東大助教授)、麓信義(弘前大講師)、松本光弘(筑波大助教授)の共著。 331文献がレビューされている。海外の文献はすべて英語。雑誌論文が多い。
序文
Ⅰ.人文・社会学的研究(杉山進)1.原理的研究 2.歴史的研究 3.社会学的研究
Ⅱ.心理学的研究(麓信義)1.サッカーにおける認知的側面の研究 2.サッカーにおける学習とコーチングの研究 3.サッカーと性格・知能との関連 4.サッカーに対する認識とサッカー集団に関する研究
Ⅲ.生理・生化学的研究(磯川正教)1.呼吸循環系機能 2.代謝 3.筋機能 4.その他
Ⅳ.バイオメカニクス(浅見俊雄)1.キックのフォームの分析について 2.キックのインパクト前後の力学的現象について 3.キックのパフォーマンスとリゾースの関係について 4.キックの筋電図について 5.キックのエネルギー効率について 6.ヘディングについて 7.測定方法について
Ⅴ.スポーツ医学的研究 - サッカー外傷を中心に - (大畠襄・他)1.サッカー外傷のあらまし 2.日本におけるサッカー外傷 3.女子のサッカー外傷 4.青少年のサッカー外傷 5.サッカー大会期間の医事運営 6.部位別にみたサッカー外傷 7.特殊なサッカー外傷 8.サッカー外傷のリハビリテーション 9.サッカーチームの医学的管理
Ⅵ.ゲーム分析(大橋二郎)1.基礎技術に関する研究 2.パスに関する研究 3.シュートおよび得点に関する研究 4.プレーヤーの動きに関する研究 5.インプレー時間およびボールの占有時間に関する研究6.その他
Ⅶ.体格・体力およびトレーニング(戸苅晴彦)体格:1.横断的研究 2.サッカー選手の形態特性 3.体格とポジション 4.体格と成績 5.体格と技術 6.正選手と補欠選手の関係 7.他のスポーツ種目との比較 体力:1.体力テストと体力基準 2.筋力・パワーについて 3.速さについて 4.持久性 5.体力とポジション 6.体力と成績 7.体力と技術 8.正選手と補欠選手にみられる体力 9.他種目との比較に関するもの 10.体力とトレーニングに関するもの
Ⅷ.スキル(岩村英吉)1.熟練者群と未熟練者群のパフォーマンスの差からみたスキルについて 2.スキル・テストに関する研究 3.技能に近い意味で用いられる場合
Ⅸ.指導法(松本光弘)1.“なに”について 2.“だれ”について 3.“どこ”について 4.“いつ”について 5.“どのようにして”について
文献一覧
日本サッカー協会主催の第1回サッカー医・科学研究会が著者たちによって開催されていることが示すように、サッカーに対するスポーツ科学的なアプローチへの関心の高まりが 本書刊行の背景にある。


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サッカー競技規則と審判への指針 日本サッカー協会/編
東京:日本サッカー協会,1981
74p;22cm

未見。


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サッカーの戦術 田中和久/著
東京:不昧堂出版,1981
188p;21cm (スポーツ新シリーズ;9)

田中和久は浦和高校、東京教育大卒、京都産業大助手(京都紫光クラブ)を経て北海道教育大函館分校助教授。推薦のことばは筑波大学助教授、同大蹴球部監督の松本光弘。
推薦のことば
サッカーの魅力
サッカーにおいて追求すべきもの
基礎:理論編
Ⅰ.サッカーの基本戦術 1.個人戦術 2.グループ戦術 3.一般戦術 4.攻撃の戦術 5.守備の戦術
Ⅱ.基本戦術を生かすためのまとめ
Ⅲ.戦術の指導 1.いろいろな場面を想定する 2.良いサッカーを見ること 3.技術練習と体力トレーニングの重要性 4.心理的側面 5.発育発達段階を考えて
基礎:実技編
1.(1対1)基本型 2.(同)サポーター型...他36項目
試合:理論編
Ⅰ.試合をする上での共通的な考え方 1.サッカーの原点 2.1対1に勝て 3.全員攻撃・全員守備 4.チーム一丸となる
Ⅱ.スタイルについて 1.ドリブルかパスか 2.ショートパスかロングパスか 3.ハードチャレンジかウェイティングか 4.マンツーマンディフェンスかゾーンディフェンスか 5.得点と失点に対する考え方
Ⅲ.システムの問題
Ⅳ.ゲームを生かす作戦
1.スカウティング 2.一般的な作戦 3.ポジションチェンジ 4.ポリスマン 5.守備ラインとオフサイドトラップ 6.セットプレー
試合:実技編
Ⅰ.戦術のイメージアップのためのシューティングパターン 1.ドリブルシュート...他13項目
Ⅱ.局面をとり出した実戦的練習 14.スクリーンプレー...他17項目
Ⅲ.総合練習 6対62/3サイズゲーム...他4項目
あとがき
サッカーの戦術とそれに必要な技術さらにそのための練習が明確に対応づけられた、構成が独創的な指導書。


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サッカー・ラグハンドボール 斎藤政治、四方政則/編
京都:文理閣,1981
211p;21cm (シリーズ私たちの体育授業)

執筆者は斉藤政治(立命館大学助教授)、四方政則(乙訓中学校教諭)、八木多可稔(第六向陽小学校教諭)、平井善博(京都女子大学付属小学校教諭)、 森本賢一郎(松井ケ丘小学校教諭)、和田省三(久美浜小学校教諭)、車谷俊明(聖母学院小学校教諭)、村上悦子(嵐山東小学校教諭)。
まえがき
第1部 サッカー 第1章 サッカー指導の系統性 第2章 小学校4年生の授業 第3章 小学校6年生の授業 第4章中学校2年生の授業
第2部 ラグハンドボール 以下略


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湘南サッカー半世紀を経て 岩淵二郎追悼記念 湘南サッカー部OB会/編
鎌倉:湘南サッカー部OB会,1981
179p;26cm

未見。


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続五高サッカー史 龍蹴会物語
東京:龍蹴会,1981
146p;26cm

『五高サッカー史』(1970)の続編。
序(島崎辰二)
往時茫茫 思い出の一こま(紙恭輔)他18編
優勝の重み
鮮明な思い出
龍蹴会物語
今なお矍鑠
故人追憶
この頃の話
あとがき(小林孝正)


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第12回全国中学校サッカー大会 埼玉県教育委員会等/編
浦和:埼玉県教育委員会,1981
39p;26cm

未見。


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ムサシ、世界へ翔ぶ 草鹿宏/著
東京:集英社,1981
221p;19cm

未見。10歳でブラジルにサッカー留学した現横浜FCユース監督水島武蔵関係書。 これまでに刊行されたサッカー関係者の伝記は長沼、釜本、堀江、ペレ、ベッケンバウアーの5人だけ。刊行時点で水島武蔵(1964年生まれ)は17歳。 いかにポスト釜本のスターが渇望されていたかがわかる。なお、上記リンク先の情報によれば、1981年にもう1点水島武蔵関係書が刊行されているらしい。三浦知良が15歳でブラジルに渡るのは本書刊行翌年の1982年。

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