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1965年~1969年 - メキシコの栄光と観るスポーツとしてのサッカー

1964年の東京オリンピック、1965年日本サッカー・リーグ開始、1968年メキシコ・オリンピック銅メダル獲得と、1960年代後半はサッカー・ブームに沸いた。商業サッカー誌『サッカーマガジン』(ベースボール・マガジン社)の創刊、少年サッカー漫画『赤き血のイレブン』の登場などは、サッカーが日本でメジャー・スポーツ化したことを示している。
この時期の特色は従来の入門書、技術書に加えて、サッカーを「観るスポーツ」としてとらえた観戦ガイドブックが初めて あらわれたことである。

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1965年~1969年

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昭和40年(1965年)東京教育大学サッカー部誌 阿部三亥先生追悼号 東京教育大学サッカー部/編
東京:東京教育大学サッカー部,1965
167p;22cm

阿部三亥は福島師範、東京高師、慈恵医大卒、東京教育大学サッカー部長。
部誌阿部三亥先生追悼号の編集によせて(大石三四郎)
第1部 故人とそれぞれ深い人間関係にあった人々の故人に捧げる追悼の章
第2部 故人がこよなく愛したサッカーに因んだ随筆・評論の章
東京教育大学サッカー部後援会会則
東京教育大学サッカー部後援会名簿


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これがサッカーだ 村岡博人/著
東京:至誠堂,1966
234p;18cm

村岡博人は東京高師付属小、中、高から東京教育大学卒、共同通信社勤務。 日本代表でポジションはゴールキーパー。 1953年長沼健、岡野俊一郎、平木隆三、等後に日本サッカー界の中枢となるメンバーとともに日本学生選抜としてヨーロッパ遠征に参加した。
はしがき
1.プロローグ あるゴールキーパーの記録 1)“サッカー熱”世界にまんえん 2)あるゴールキーパーの記録 3)サッカーの魅力
2.サッカーとはどんなゲームか?
3.ルールと戦術 1)ルールと戦術の弁証法 2)オフ・サイドと戦術 3)ポジションと背番号 4)戦術の変遷 5)オフ・サイド・ルールの改正と新しい戦術
4.サッカーを面白く観るために 1)各ポジションとそのプレー 2)サッカーのテクニック 3)よりよく楽しむために 4)観客もゲームに参加する
5.“禁じられた遊び”から世界のスポーツへ 1)球技のはしり 2)禁じられた遊び 中世の球技 3)教育のための紳士のスポーツ 4)近代スポーツ「サッカー」の誕生 5)アマチュアリズムとプロ・ティーム
6.日本におけるサッカーの発展 1)日本サッカー略史 2)ボールとシューズをめぐって 3)日本サッカー界の現況
7.エピローグ サッカーの魅力を考える 1)ボールがそこにあるから... 2)サッカーと野球
「観るスポーツ」としてサッカーをとりあげた最初の図書。1964年東京オリンピック、1965年日本サッカー・リーグの開始によってサッカー・ブームがおきた。 1966年第8回W杯イングランド大会にも関心が集まった。デニス・ロー、ヤシン、ペレ、杉山、釜本、八重樫、等スター・プレーヤーにも言及している。


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写真と図解によるサッカー 多和健雄,永嶋正俊/共著
東京:大修館書店,1966
236p;21cm

永嶋正俊は東京農業大学助教授、日本蹴球協会公認審判員。
サッカー用具店のミクニ商会の丸山氏、写真のモデルになった関東大学リーグ選手諸氏への謝辞がある。
1.サッカーについて 1)サッカーの歴史的変遷 2)サッカーの戦術の変遷 3)サッカー競技のあらまし 4)プレーヤーのポジション及び役割
2.ボール・コントロール 1)基礎的なボールコントロール 2)キック 3)トラッピング 4)ボールキープとドリブル 5)ヘッディング 6)ショルダー・チャージとタックリング 7)ゴール・キーピング 8)スロー・イン
3.タクティカル・プレー 1)個人的タクティカル・プレー 2)ティームのタクティカル・プレー
4.ルール解説 1)競技場及び施設・用具 2)手続に関するもの 3)不正・不法行為 4)オフサイド 5)審判の任務及び審判のしかた
付録 サッカー用語解説

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日本サッカーリーグ年鑑 1966~
東京:日本サッカーリーグ,1966~
23cm

未見。


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ボールを蹴って50年 神中サッカークラブ/編
神戸:神中サッカークラブ,1966
312p;22cm

神戸一中、神戸高校のサッカー部史。なお、同校は昭和12(1937)年にすでに『神戸一中蹴球史』を刊行している。
はじめに 創立50周年を迎えて(田村義正) 運動即宗教(池田多助) 母校とサッカー(高山忠雄) 祝辞(岩野次郎) 神戸一中の名ウイングたち(空野章) 50年史によせて(三木政次) 神中サッカーの思い出(河本春男) まぶたに浮かぶもの(田和寛一郎) 神戸高校サッカー部を顧みて(松村正義) 神戸一中のサッカー(田辺五兵衛)
神戸一中のころ フートボールは開校の年から 大正2年度~昭和21年度
神戸高校になって 昭和22年度~昭和39年度
五十周年記念祭 学校長挨拶(高山忠雄) 祝辞(池田多助) 記念祭は何回もやってほしい(角谷進一) 50周年記念祭夜話 記念祭開催のいきさつ(加藤正信)
年代でみる世界と日本と神中のサッカー(賀川浩)
座談会 創部から第一期黄金時代へ 大正2年から昭和4年まで ショートパスで築く第二期黄金時代 昭和5年から昭和19年まで 新時代に伝統を継いで 神戸高校の20年

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神戸大学サッカー部史 田中征五/編
神戸:凌霜サッカークラブ、神戸大学サッカー部,1967
80,16p;25cm

神戸大学サッカー部は、大正11年神戸高等商業学校時代に創設、神戸商業大学、神戸経済大学を経て神戸大学にな る。  


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サッカーの魅力 世界をとらえたスポーツ 大谷四郎/著
東京:朝日新聞社,1967
224p;19cm

大谷四郎は御影師範附属小、神戸一中、一高、東大卒。コーチとして1953年日本学生選抜のヨーロッパ遠征に参加。朝日新聞記者。
口絵写真は横山、小城、杉山、クラマー氏、等が登場する当時の日本代表の試合とガリンチャ、ペレ、スタンレー・マシューズ、ウーベ・ゼーラー、 レフ・ヤシンといった当時の国際的スター・プレーヤー。
サッカーは世界の競技
何がそんなに面白いのか
その百年の歴史
サッカーはこうして見よう ファンの手引き 1)ルールのカンどころ 2)基礎技術の見方 3)戦術的な見方で
話のタネあれこれ
世界のサッカー
日本のサッカー
村岡博人の『これがサッカーだ』に続く観戦ガイド型サッカ-本。 「世界のサッカー」では図書として初めて国別にサッカー事情とW杯の歴史を詳しく紹介している。


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サッカー 教え方・学び方 岩谷俊夫/著
東京:毎日新聞社,1967
204p;18cm

岩谷俊夫は御影師範附属小、神戸一中、早稲田大卒。日本代表、代表コーチ。毎日新聞記者。 著者略歴には、東京オリンピック強化本部技術指導第一部長、日本蹴球協会技術指導委員、関西蹴球協会技術委員長、 神戸少年サッカースクール指導部長、大阪少年サッカースクール指導主任とある。 「推薦のことば」を毎日新聞大阪本社運動部長中島直矢が、「岩谷君という男」を日本蹴球協会常務理事川本泰三が書いている。 後者では「今を盛りの神戸、大阪の少年サッカー・スクールにしても、現に岩谷君の指導献身がなかったらとても成り立っていなかったでしょう」と記されている。 この両名とカットを書いた同僚の草間博に対する謝辞がある。 毎日新聞に1966年11月から34回にわたって連載された「サッカー教室」を単行本にしたもの。
1.一本足のカカシ(バランス①) 2.スタイリスト(バランス②) 3.ダンプに気をつけよう(反射神経) 4.ぼくらは闘牛ではない(ヘディング突き) 5.少年よ勇気を持て(胸のストップ) 6.くすぐったいキック(ヒザ突き) 7.ポンと空高く(パント・キック) 8.足のキャッチボール(インステップ・キック) 9.日本人は手長ザル(円陣パント) 10.胸をはって歩こう(ドリブル) 11.ボールをはずませるな(足底ストップ) 12.腹筋を強くしよう(スロー・イン) 13.本気のウソ蹴り(フェイント) 14.ペンデルの着想(工夫と根気) 15.真っ黒な起き上がりこぼし(瞬発力) 16.ドラ猫 声を上げて泣く(柔軟性) 17.加速度走法無用(ランニング) 18.韓国の神様(ボールの殺し方) 19.ボールの赤道を蹴れ(インステップ・シュート) 20.早撃ち二丁拳銃(インサイド・キック) 21.壁とにらめっこ(ステップ) 22.邪魔者は飛び越せ(チップ・キック) 23.胸で飛ばそう(ヘディング) 24.エビの空中運動(ジャンプ・ヘッド) 25.頭から飛びこもう(ダイビング・ヘッド) 26.足首とスナップ(インパクト) 27.ボールのムダ使い(集中力) 28.近代化の非近代化(スライディング・タックル) 29.ボールにぶち当たれ(ランニング・ストップ) 30.誰の責任ボールだ(ポジション・プレーの原則) 31.柳生流剣法“ふため使い”(守備の基本) 32.ボールは足で握れる(ボール引き) 33.人格的プレーヤー(ゴール・キーパー) 34.勝負はすべて一挙動(対敵動作) 35.グラウンドから姿を消せ(緩急プレー) 36.発明狂(練習法) 37.ファンはこわいぞ(技術的魅力) 38.試合は最良の教師(グラウンド利用法) 39.頭の中のフィルム(試合の見方①) 40.医者か新聞記者か(試合の見方②) 41.自分を写してみよう(試合の見方③) 42.経験主義是か非か(名選手 名コーチ) 43.水 タバコ 酒(節制) 44.コーチは医者でない(ケガ 栄養) 45.数字の魔力(話の種) 46.戦術的反則(反則の種類) 47.組織か人か(個性と構成力) 48.百の説法より一つの模範(少年スクールの実態) 49.靴はプレーの生命(靴) 50.よい足技 よいボール(ボール)
著者のサッカー・スクールでの指導経験を生かした異色の指導・入門書。


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図解コーチサッカー 多和健雄/著
東京:成美堂書店,1967
209p;16cm

序文に「本書は、サッカーを見て楽しむ人に、これが本当のサッカーであるということを知っていただくために書いたものです。 また、自分で実際にサッカーを行なう人の技術をより向上させるためのコーチ書として書いたものです。 また、正課体育やクラブでサッカーを指導される先生やコーチの参考書として書いたものです。 また、体育教師を養成する大学のテキスト・ブックとして役立つように書いたものです。」とある。 口絵写真は1966年W杯。
まえがき
1.サッカーの歴史 1)F・A成立以前のフットボール 2)アソシエーション・フットボールの発展 3)日本のサッカー 4)ルールの変遷 5)戦法の変遷
2.サッカ-の技術 1)基本技術 2)戦術
3.サッカーのトレーニング 1)トレーニング計画の立て方 2)技術のトレーニング
蹴球競技規則(附・少年蹴球競技規則)

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チャナディのサッカー アルパド・チャナディ/著 村岡博人,窪田登/訳
東京:ベースボール・マガジン社,1967
2冊;22cm

ハンガリー人Arpad Csanadiによる原著“Labdarugas”の英訳“Soccer”からの重訳。窪田登は早稲田大学卒業、同大学講師、日本体育協会スポーツ科学委員会トレーニング研究小委員会委員で、 『ボディ・ビル入門』『ウェイト・トレーニング』等の著書があるトレーニングの専門家。2分冊で第1部「技術・戦術編」を村岡が、第2部「トレーニング編」を窪田が訳した。監修は竹腰重丸。 監修者のことばで竹腰はハンガリーのサッカーと著者について次のように述べている。「ハンガリーは1952年オリンピック・ヘルシンキ大会優勝、53年はそれまでホーム・ゲームで大陸諸国には 敗れたことのなかったイングランドをウェンブレーで6対3で撃破し、さらに54年第5回世界選手権大会には準優勝を遂げるなど、戦後急速にその地歩を高め、1950年代の初半はハンガリーの 黄金時代と言われたものである。さらにまた、最近にはオリンピック東京大会の優勝に続いて、1966年第8回世界選手権大会には3回連続優勝を狙うブラジルを3対1で破り大センセーションを捲き起した。 欧州の中のアジア人と言われ体格的には恵まれないハンガリーのサッカーが、この様に目覚しい活躍をしていることは我々日本のサッカー界に大きな希望を与えるものということができよう。
本書の著者チャナディ氏は嘗てはすぐれた選手であり、また体育学者としてこの輝かしいハンガリー・サッカー史建設の一翼をになって来た人である。」
日本語版への序では「この本は過去7年間に10ヵ国語に訳されており、この日本語版が11ヵ国目というわけなのです。すでに、英語、スペイン語、チョコ語、イタリア語、ドイツ語に訳されており、 各国の体育大学やコーチ養成所などで手引き書として珍重されています。」と述べられている。
日本語版への序(アルパド・チャナディ)
日本の読者のみなさまへ(カーロイ・シゲティ・ハンガリー特命全権大使)
監修者のことば(竹腰重丸)
第1部 技術 1)サッカー技術の定義 2)キッキング 3)トラッピング 4)ヘディング 5)ドリブリング 6)フェインティング 7)タックリング 8)スロー・イン 9)ゴールキーピング 10)複合技術の練習 11)技術指導における一般的原則
第2部 戦術 1)プレー・システムとチームづくり 2)防御戦術 3)攻撃戦術 4)戦術の指導方法
第3部 トレーニング 1)トレーニングとは何か 2)トレーニング構成上からみたウォーム・アップ 3)ウォーム・アップの実際的手段 4)トレーニングの主部 5)持久性を養成するトレーニング 6)筋力を養成するトレーニング 7)スピードを養成するトレーニング 8)跳躍力を養成するトレーニング 9)巧緻性を養成するトレーニング 10)複合トレーニングと補足トレーニング 11)ゴールキーパーのトレーニング12)トレーニングの調整 13)トレーニング計画

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兵庫県御影師範学校蹴球部回顧録 御影蹴球団/編
神戸:御影蹴球団本部,1967
73p;23cm

御影師範学校は実質的には近畿大会だった日本フートボール大会に第1回から7回まで連続優勝、全国中等学校蹴球大会(現在の高校選手権)にも4回優勝している。 昭和11年姫路師範と合併して兵庫師範となり、運動部選手制度の廃止により全国大会と無縁になる。
 はじめに(五味敏夫)
  おおサッカー(森田英一)
 御影師範蹴球部の想い出あれこれ(後藤 雄)
 御影師範蹴球部の全貌(奥野忠治)
 神戸っ子神戸遊戯誌より(五味敏夫)
  大正8年度?昭和13年度(高見俣八ほか)
 随感(林亮太郎)
 回想(山口定雄)
 サッカーへの執念(本庄政一)
 御影師範のサッカーはなぜ強かったか(増岡和夫)
 サッカー御影で思わぬ収穫(小寺徳治)
 四十年前の断想(立岩格次)
 思い出(黒崎一市)
 喜田選手の跳び蹴り(堀井角次)
 甲陽魂にかけて(後尾克己)
 蹴球部生活の思い出(佐野恒男)
 感謝(東野貞夫、魚田栄一)
 通信(中田雅夫)
 御影蹴球団物故者慰霊祭祭文
 サッカー雑感(下村正造)
 あとがき
 名簿

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サッカーへの招待 報知新聞社運動部/編
東京:報知新聞社,1968
238p;18cm

スポーツ新聞による初のサッカー本。あとがきに「報知新聞社は、ここ数年、サッカーの報道にとくに力を入れてきました。 “サッカー・ブーム”という言葉がもてはやされるようになった以前から、競技のやり方、ルールの解説、そして内外サッカー界の動きなどを精力的にとりあげ、 日本サッカーの隆盛に、いささか道を開く役割を果たし得たと自負しております。
最近では「サッカーへの招待」の連載がとくに好評でした。 本書はこの連載をもとにして、報知新聞運動部が総力を集めてサッカーに取り組み、新たに書き下ろしたものです。 主な執筆は、山本朗、浜本史朗両部員が担当しました。」とある。口絵写真はヘディングする釜本の写真。
サッカーの基本と戦法 サッカーには人間のドラマがある よいグラウンドが妙技を生む キック-基本のうちの基本 逆襲へのきっかけゴール・キック 複雑化するコーナー・キック 近代の武器スロー・イン ボールを運ぶドリブル パスはスピードより正確さ チャンスにはシュートを 腰で打つヘディング トラッピングでボールを手玉に フェイントはだましの術 捨て身の戦法タックル 孤独と戦うゴール・キーパー(GK) 冷静な花形フォワード(FW) チャンスの起点フル・バック(FB) ハーフ・バック(HB)は攻守の両刀使い 勝利への演出者ゲーム・メーカー 守備化に走るフォーメーション 反則にはきびしい“罰” ペナルティ・キックは決まるもの 早いほどよいフリー・キック 大事件もひき起こすオフサイド レフェリーの笛は絶対
サッカーの話題 歴史-“大英帝国”の発展とともに 新しい夜明け日本のサッカー プロとアマの間 契約金も億単位、世界のプロ選手 黒の神秘、ペレ ペレにつづく名手たち チーム・プレーのコンチ、個人技のラテン 足わざ得意の女性プレーヤー 共産圏でも大モテ、トト・カルチョ ルールの裏の知能犯 踏まれても痛まぬ人工芝が夢 工夫で生かし根気で体得
サッカーの科学 良質の筋肉が生む瞬発力 体力がものをいう集中力 運動の強度はかけ足程度 選手寿命は普段の食生活に 禁酒、禁煙が名選手への道 肉体年齢と技術年齢 職業病はネンザと肉ばなれ 記録の充実で試合を推理 近代サッカーはクツとボールの改良から 発展への道“リーグ”
サッカーの夢と未来 十年後の夢-世界サッカー・リーグの激闘(岡野俊一郎) 二十年後の夢-ダイナミックな空中サッカー(池原謙一郎)
付録・サッカー用語集
あとがき

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サッカー 少年チームから一流選手まで 八重樫茂生/著
東京:講談社,1968
198p;21cm

八重樫茂生は盛岡一高、早稲田大学卒、古河電工、東京オリンピック日本代表、メキシコ・オリンピック日本代表主将。「はじめに」に「この本では、クラーマーさんから学んだことのすべてを、順序よく紹介しようと努力しました。」 「この本を書きはじめる前に、日本蹴球協会普及指導部長の多和健雄先生(東京教育大学助教授)をはじめ、現場で豊富な指導の経験をもつ別掲の諸先生にお集まりをいただいてお話をうかがいました。 この本の骨組みは、そのお話をもとに考えました。これは、学校でサッカーをしている少年たち、サッカーを教えている先生やコーチの方々に、 すぐ役に立つものにしたいと考えたからです。」とある。 編集協力者として牛木素吉郎(読売新聞社運動部)、須貝光一(東京都中野区立武蔵台小学校長)、土居紀夫(東京都港区立青山中学校)、松本国夫(東京都目黒区立第11中学校)、 福原黎三(広島大学付属高等学校)、多和健雄(東京教育大学助教授)、長沼健(日本蹴球協会技術指導委員長、日本代表チーム監督)、岡野俊一郎(日本蹴球協会技術指導委員、日本代表チームコーチ)、 平木隆三(日本蹴球協会技術指導委員、日本代表ユース・チーム監督)、下村幸男(東洋工業蹴球部監督)、保坂司(日本蹴球協会技術指導委員)があげられている。口絵写真はカラーで、釜本、片山、森、保坂、 八重樫、杉山、宮本といった当時の日本代表。
1.サッカーはたのしい
2.かっこいいプレーをするには
3.基本の技術(ボールになれること)
4.基本の戦術(チームをつくろう)
いろいろな練習
10の質問ー10の回答
連続写真を含む多数の写真を使用したグラフィックなサッカー指導書。


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サッカーのすすめ 岡野俊一郎/著
東京:講談社,1968
227p;18cm (ハウ・ツウ・ブックス)

岡野俊一郎は東大卒、日本代表、日本代表監督、日本サッカー協会会長。
はじめに
1.サッカーは魔物である 1)世界のトップ・スポーツ=サッカー 2)魅力のポイントを探る 3)海外サッカー事情
2.苦しかった道 1)出ると負けのころ 2)日本サッカー界の恩人クラーマー氏 3)アルゼンチンに勝った! 4)日本リーグ誕生
3.躍進する日本サッカー 1)プロサッカーは生まれるか 2)メキシコへ
4.海外遠征記 1)世界を分ける四つのスタイル 2)サッカー選手は憧れの的 3)ワールド・カップの話題
5.サッカー観戦法 1)簡単なルール 2)複雑な技術 3)システムの変遷 4)サッカーの見所 5)用具と芝生のこと
6.プレーヤーのために 1)はじめてボールを蹴る人に 2)高校チームへ 3)大学チームへ
7.世界制覇のゆめ
付録 日本サッカーリーグ選手一覧表
クラマー氏のエピソードや日本リーグ誕生のいきさつなど、当事者ならではの記述がある。 「システムの変遷」では、4.2.4システム、スイーパー(リベロ)の誕生まで記しているが、 トータル・フットボールの可能性にも言及している。「ただやはり、将来の理想像としては、フルバックがウイングも同じようにやれる、 センター・フォワードがストッパーも同じようにやれるということが、理想像になるわけです。 いつか将来はポジションがまったくなくなる。ゴール・キーパーを除いては、ただ十人の名前が書き並べてあるというふううになることも、 予想されるわけです。」


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コーチ学 サッカー編 竹内京一,瀬戸進/共著
東京:逍遥書院,1968
343p;22cm (新体育学講座;第50巻)

竹内京一は京都師範、東京高師卒、京都市の中学、高校教員をへて、京都教育大学助教授、日本蹴球協会A級審判員。 瀬戸進は小田原高校、東京教育大卒、大阪府の高校教員をへて大谷大学講師。 技術編を瀬戸、チーム形成編を竹内が担当した。
序文(竹内虎士)
序文(大石三四郎)
序(著者)
第1章 サッカーの構造 第1節 技術的構造 第2節 ゲーム構造
第2章 サッカー技術とコーチング 第1節 身体支配の能力養成とコーチング 第2節 ボールコントロールの支配能力養成とコーチング 第3節 基礎技術 第4節 応用技術
第3章 チーム機能とコーチング 第1節 チーム力の要素としてのチーム機能 第2節 チーム機能のコーチングの手がかり 第3節 防御のチーム機能とコーチング 第4節 攻撃のチーム機能とコーチング 第5節 チーム集団のモラルとコーチング
第4章 練習者の態度 第1節 境地と練習 第2節 練習と遊び 第3節 創造と練習
第5章 コーチの能力と態度 第1章 コーチのリーダーシップ 第2節 練習とコーチング
第6章 コーチングにおける協力 第1節 関係集団の協力 第2節 コーチング・スタッフ間の協力 第3節 コーチと練習者間の協力
あとがき

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関西学院大学蹴球五十年史 関学大蹴球五十年史編集部/編
西宮:関西学院大学蹴球後援会,1969
143p;22cm

関西学院大学蹴球部は大正7年創部。大正13年早稲田大学と定期戦開始。社会人チームが覇権を握るようになるまで関学クラブ、全関学として天皇杯(全日本選手権)に7回優勝。関西大学リーグでは昭和42年までに25回優勝、東西学生蹴球対抗決定戦には昭和42年までに8回優勝という日本屈指の古豪大学。20年後の1989年には『関西学院大学サッカー部七十年史』が刊行されている。長沼健、加茂周のような日本代表監督がOBにいる。
“関学蹴球五十年史”発刊挨拶(青木義隆)
蹴球部50年に寄せることば(武藤誠)
スポーツと伝統の継承(池内信行)
蹴球部創設者のことば(青木真)
関学蹴球50年のあゆみ 全日本蹴球選手権 関西学生リーグ戦 東西対抗王座決定戦 早関蹴球定期戦 関関定期戦年次成績表
蹴球部創設以前のこと
自大正7年至大正15年 年度別戦績記録 創設五十年に寄せて(浅野高彦)...ほか10編
自昭和2年至昭和18年 年度別戦績記録 第五回早関定期戦と高専蹴球大会(米沢理一)...ほか27編
自昭和21年至昭和30年 年度別戦績記録 東と西(杉本茂雄)...ほか18編
自昭和31年至昭和42年 年度別戦績記録 十年前を思ふ(平田淳)...ほか14編
長沼健は「サッカーマンに望む」、平木隆三は「男前のユーサン」と題するエッセイを掲載している。


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チームプレー 組織の力をフルに発揮する法 長沼健/著
東京:光文社,1969
221p;18cm (カッパ・ビジネス)

長沼健は広島高師附小、中、高、関西学院大、中央大卒、古河電工。メルボルン・オリンピック日本代表、メキシコ・オリンピック日本代表監督、後日本サッカー協会会長。 監督の立場から書かれたメキシコ・オリンピック銅メダルのサクセス・ストーリーで組織論としても読めるように書かれている。
1.チームを作る
2.チームを育てる
3.チームを動かす
の3部からなり、1.よいチームは、選手に全力を出しきらせる、2.同じ性格の人間だけで作られたチームはもろい、3.チームの特徴は、メンバーの特徴によってつくれ、... という小見出しのもと見開き2頁にまとめられた100の戦訓が収載されている。


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サッカー教室 岡野俊一郎/著
東京:鶴書房,1969
131p;19cm (Sport graphic)

序文に「この本は、正しい模範プレーを見ることのできない大勢の青少年のために、正しい基礎技術を身につける助けとなることを願って書かれたものである。 現在の日本では最もすばらしい技術を持っていいる片山君、杉山君、横山君に模範プレーをやってもらい、その連続写真を中心に私が簡単なプレーのポイントを付け加えた。」とある。 八重樫の『サッカー 少年チームから一流選手まで』同様、連続写真を多用したグラフィックなサッカー技術書。 「推せんのことば」はディトマール・クラマー。 カラーの口絵写真は朝日国際サッカー大会チェコ対日本、国内の古川対三菱。
第1章 ボール・ジャグリング 1)ボールから自由になれ 2)入射角を考えよう 3)頭にボールの感覚を教え込もう 4)ボールを自由にあやつろう
第2章 キック 1)爆発力のあるインステップ・キック 2)ボールに当てる感じでけろう 3)正確度の高いインサイド・キック 4)ボールに当たる部分を固定せよ 5)ボールに逆回転を与えよう 6)ボールを曲げる 7)空中にあるボールをけろう
第3章 トラップとストッピング 1)ボールをつかまえよう 2)身体のバランスを保とう 3)ボールを殺そう 4)胸でボールをはずませよう 5)筋肉の厚さを利用しよう 6)脚の引き方を覚えよう 7)身体を回転させずにボールをとめよう 8)素早く足もとにコントロールしよう
第4章 ドリブルとフェイント 1)素早いサイド・ステップを踏もう 2)スピードを落とさずにマークをはずそう 3)相手の視野からボールを消そう 4)相手の股間を通そう 5)模擬動作で相手をつろう 6)立ち脚の裏を利用しよう 7)敏捷性が生命 8)回転でマークをはずそう 9)縦に相手を抜き去ろう 10)スピードに変化をつけよう
第5章 タックル 1)タイミングを失うな 2)ボールをコントロールする瞬間を狙え
第6章 ヘディング 1)正確さが第一 2)空中でボールを待とう 3)気持ちよく倒れよう
第7章 ゴール・キーピング 1)素早くシュートのコースにはいろう 2)二重の壁をつくれ 3)ボールのスピードを殺そう 4)手を使える利点を発揮しよう 5)ジャンプ力と握力がキーパーの生命 6)安全第一を心がけよう 7)フィスティングも練習しよう 8)攻撃はゴール・キーパーから始まる 9)手で投げる練習をしよう 10)倒れる練習をしよう 11)正しい位置に立とう
第8章 戦術 1)サッカーの6要素 2)個人の戦術Ⅰ 3)個人の戦術Ⅱ 4)システムⅠ 5)システムⅡ 6)チームの戦術Ⅰ 7)チームの戦術Ⅱ 8)マークの3原則 9)パスの種類と使い方

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サッカー入門 多和健雄/著
東京:愛隆堂,1969
181p;19cm

「はじめに」に「この本は、サッカーのことを知りたいと思う人や、また自分でサッカーをやろうと思う人のために、書いたものです。 サッカー入門書としてお役に立つことを念願しております。」とある。 表紙書名に「Soccer guide」と併記。口絵写真は日本代表対ボルシアMGおよび日本リーグ。
はじめに
第1部 ゲームの進め方 1)競技場 2)競技開始 3)アウトオブプレー 4)間接フリーキック 5)オフサイド 6)直接フリーキック 7)ペナルティキック 8)得点 9)得点後の競技再開 10)ハーフタイム後の競技再開 11)競技時間
第2部 サッカーの技術と練習法 1)キッキング 2)トラッピング 3)ドリブル 4)ヘッディング 5)スローイングイン(スローイン) 6)ゴールキーパーの技術
第3部 サッカーの戦術 1)戦法の発達 2)パスの戦術 3)攻撃のコンビネーション・プレー 4)防御の戦術
第4部 サッカーの歴史 1)サッカーという呼び方 2)サッカー(アソシエーション・フットボール)のはじまり 3)サッカー以前のフットボール 4)パブリック・スクールのフットボール 5)イギリスにおけるアソシエーション・フットボールの発展 6)フットボール・リーグについて 7)世界的になったサッカー 8)日本のサッカー
サッカーの用語解説


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サッカー入門 田中純二/著
東京:西東社,1969
305p;18cm (レジャー・シリーズ)

田中純二は愛媛大学、順天堂大学卒、順天堂大学助教授で同大学サッカー部監督。 「はしがき」に「本書は、サッカーに興味をもつ人やこれからサッカーを始める人、トレーニングを行なっている人々を広く対象として、 サッカーの精神から、正しい技術へのとり組み方、戦術的な考え方、平素のトレーニングの方法などについてできるだけ具体的にわかりやすく 工夫して述べてみました。」とある。口絵写真は釜本、杉山、等メキシコ・オリンピック日本代表と筆者が指導した第1回全国サッカー少年団大会。
1章 サッカーの精神 1)体力の限界における理性とのたたかい 2)ファイティリング・スピリット 3)集中力 4)グッド・コンディショニング 5)幸運にめぐまれるために
2章 サッカーのあゆみ 1)サッカーは世界のスポーツ 2)FIFAと世界選手権 3)古代のボール・ゲーム(サッカー) 4)中世イギリスのフットボール 5)パブリック・スクール 6)サッカーへの陣痛 7)サッカーの誕生 8)イギリスから世界へ 9)日本のサッカー
3章 サッカーのルール 1)競技場とプレーヤー 2)競技中のルール 3)審判の任務と審判の仕方
4章 ボールコントロール 1)ボールコントロールの基礎 2)キッキング 3)ヘッディング 4)トラッピング 5)ドリブル 6)タックリング 7)ゴールキーピング 8)スローイン
5章 攻撃と防御の基本的戦術 1)攻撃の基本的戦術 2)守備の基本的戦術
6章 チームの戦術 1)チームの戦法 2)アウト・オブ・プレーからの攻撃と防御
7章 サッカーのためのからだづくりトレーニング 1)ボールを用いないトレーニング 2)ボールを用いたトレーニング
ふろく 1)サッカー協会加盟と各種大会 2)全国蹴球協会所在地一覧表 3)日本リーグ所属チーム所在地 4)サッカーの用語

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サッカーに賭けた青春 長沼健/著
東京:講談社,1969
229p;19cm

筆者の自伝とメキシコ・オリンピックまでの戦後サッカー史を重ねあわせて著述されている。 サッカー選手の伝記としては最初の図書。口絵写真は筆者およびメキシコ・オリンピックの日本代表、等。
1.青春の回想 1)サッカー小僧時代 2)日本一のイレブンをめざして
2.メルボルンからメキシコへ 1)メルボルンの屈辱 2)日本サッカーの暗黒時代 3)国難の東京オリンピック 4)メキシコでの栄光のために 5)ついに得た“銅メダル”
3.メキシコの星 1)アステカの空に舞ったイレブンたち 2)メキシコ勝利の参謀
4.人間、デットマール・クラーマー 1)忘れることのできない大恩人 2)いまや、世界の人に
5.二つの目標 1)コーチングシステムの確立 2)アマチュアスポーツの模範として


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ボールと足と頭 竹腰重丸/著
[東京]:[],1969
25p;21cm

冒頭に「このパンフレットは、東大運動会OB有志が、昭和四十四年十月、学士会館(神田)に於て、菊井維大先生叙勲(43年)竹腰藍綬褒章受章(42年)を催すにあたり毎日新聞所載(42年4月)の対談閑話中より集録作成して頭記会合出席者に配布したものである。」とあり。インタビューアーは毎日新聞東京本社社会部副部長河合武。実質的な竹腰自伝。1967年4月2日~4月13日にかけて10回連載された「対談閑話」を受章記念にまとめたもの。記事は毎日新聞縮刷版でも読むことができる。

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