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『Kick-Off』総目次

『Kick-Off』は昭和29(1954)年8月創刊、『大阪クラブ会報』、『Osaka Club bulletin』という別誌名あり。大阪クラブの住所は大阪の川惣電機内になっている。編集発行人は川本泰三。川本は市岡中学、早稲田大学卒、 ベルリン・オリンピック 日本代表、日本サッカー史上の傑出したCFで、戦時中の断層もあって40歳過ぎまで現役でプレーした。日本代表監督も務めた関西在住早稲田OBの重鎮で、釜本邦茂 を新興ヤンマーに引っ張り、日本サッカー地図が関東偏重にならないようにしたのは隠れた功績。創刊号から第6号、昭和33(1958)年5月までが合綴製本されて田辺文庫に収蔵されている。

創刊号巻頭の「創刊に際して」という文章を以下に引用する。

 ここ数年次々にやって来た外国チームから、またわがサッカー界が試みた海外遠征から、残念ながらわが国のサッカーは立遅れていることが再確認された。だが反面今後われわれが目標としなければならない相手の力、そのプレーの輪郭もまたつかみ得たのは幸いといえよう。あとはそこへ行きつく方法、その地味な研究が残されているだけだろう。
 この雑誌はいわばわれわれ大阪クラブの同人雑誌である。われわれは永い間サッカーを楽しみこよなく愛して来た。しかしいまでもああでもないこうでもないと考えている。この後もまた同様頭と身体をひねくりつづけるだろう。だからわれわれはこの雑誌に何らの権威を要求しない。いうなればささやかな研究の報告ないしは、われわれの饒舌に過ぎない。だが同じようにサッカーを愛好する人々のためにいささかでも役に立たせたいものだと秘かに願っている。
 ところが夢は大きくもっても経済的条件なるものがなかなか承知しない同人、どんなものを、いつまで続けられるか。
 研究のその時々の報告であるから直ちに完成したものを提供出来ない。だが、例えば翻訳ならば幾冊を重ねているうちに何某の何という本の訳本が得られるようにしたいと考えている。また技術の解説などにはいろいろの説を紹介することになるだろう。しかしあれやこれやのなかから最良のものを選ぶのは読者にお願いしたい。


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No.1 昭和29(1954)年8月
世界を湧かすゲーム(秋庭亮)・2
クリーク著“サッカー”の基礎技術より・12
あの人あのチーム(関学の巻)・18
ゴール・キーパーについて(W・ウィンターボトム)・22
ゴール・キーパー入門から(C・バカン)・29
ゴール・キーパー雑記帳・30
芽生えゆく人々・31
ルールの話(大谷四郎)・37
クイズ

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No.2 昭和30(1955)年2月
特集 対外試合に何を学んだか・2
 一般論 対談(川本泰三、大谷四郎)・3
 各論 それぞれのポジションから(岡田吉夫、宮田孝治、松永信夫、
  鴇田正憲、徳弘隆、賀川太郎、二宮洋一、木村現)・8
効果ある練習(クリーク著サッカー自習書より)(賀川浩・訳)・17
写真特集 最近の国際ゲームから・20~21
サッカー・コーチング(W・ウインターボトム)(賀川浩・訳)・22
ハーフタイム(田辺五兵衛)・29
ルールの話(2) チャージの巻(大谷四郎)・30
クイズ その1・3 その2・6 その3・31 答・34
海外短信・7
座席の広さ・19
戦後の主な対外成績・35

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No.3 昭和30(1955)年10月
新しいサッカーへ 全日本選手権を顧りみて(キックオフ誌・編)・2
世界を跳ねて回ったバッタ君(大谷四郎)・7
対談 あの人あのチーム(昭和初めの東大)(手島志郎、川本泰三)・10
南米便り ブラジルサッカー初見物(大谷一二)・12
スピードとスタミナ(秋庭亮)・16
随想 なぜファンが少ないか(堺井秀雄)・17
海外遠征の日記から(岩谷俊夫)・26
ボールをめぐって(川本泰三)・30
効果ある練習(続)(クリーク著“自習書”より)(大谷四郎・訳)・14
サッカーコーチング 3 ディフェンス(賀川浩・訳)・18
ルールの話(3)(大谷四郎)・30
読者の欄・35
編集後記・36

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No.4 昭和31(1956)年10月
20年ぶりに五輪大会へ・2
日韓戦観戦記
 第一試合(大谷四郎)・3
 第二試合(賀川浩)・8
 延長(賀川浩)・12
戦い終って 朱・川本対談・14
君はボールを蹴れますか(西邑昌一)・18
サッカーコーチングより 4(賀川浩・訳)・20
宣言オンチの想い出(有馬洪)・27
ボールをめぐって(川本泰三)・28
サッカー自習書より 4(大谷四郎・訳)・30
ルールの話(4)(大谷四郎)・33
めったぎり 天才!平木隆三論・36
岡目八目・38
推せん図書・40
編集後記・40


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No.5 昭和32(1957)年9月
オリンピックに参加して(座談会)・2
メルボルンの印象
 守備範囲の広いキーパー(下村幸男)・7
 安定したボディ・バランス(三村格一)・9
ボールをめぐって メルボルンでのハイライト(川本泰三)・10
高等学校白書(日本蹴球協会)・12
ルールの話(5)(矢野淳一)・16
サッカー・コーチングより 5(賀川浩・訳)・18
めったぎり 2 KG古川好男論・28
全日本選手権から・30
岡目八目・32
編集後記・34

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No.6 昭和33(1958)年5月
がんばれ日本代表・2
中共遠征の土産話・3
ルールの話(6)(大谷四郎)・8
主審と線審の協力(矢野淳一・訳)・13
岡目八目・15
チームを育てて
 優勝にこぎつけるまで(秋田商、内山真)・16
 愛されるサッカー部に(浦和西高、藤浪武三)・18
 まず個人を磨け(刈谷高、三浦豊)・19
 思いつくまま(八幡製鉄、寺西忠成)・24
ボールをめぐって シュート(川本泰三)・20
めったぎり 八重樫茂生論・22
高校サッカー偶感(西邑昌一)・27
夢は果てしなく(山城昌子)・29
サッカー・コーチングより 6(賀川浩・訳)・31
編集後記・36


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