« 1965年~1969年 - メキシコの栄光と観るスポーツとしてのサッカー | Main | 1975年~1979年(1975年~1977年) »

1970年~1974年 - W杯と世界のサッカー

1970年W杯メキシコ大会は、多くの試合が日本でも放映された。 ペレを中心に優勝したファンタジーに富んだブラジル、イングランド、イタリアと死闘を演じた西ドイツは特に注目された。 また、60年代末に始まった初のサッカー定期番組三菱ダイヤモンド・サッカーもイングランド・リーグなどを放映し、世界のサッカーへの関心が高まった。 初のW杯本が刊行され、以前に比べて翻訳書が増加する。当時主流であるとみなされていたイギリスとドイツの図書が翻訳されている。1921年創立の日本蹴球協会は50周年を迎え、初の日本サッカー史『日本サッカーのあゆみ』が刊行された。1969年にはクラマー氏を招聘して第1回FIFAコーチング・スクールが開催され、組織的なコーチ養成が始まる。現役コーチ、コーチ志望者向け専門書が刊行され、受講者の中から正規のヨーロッパ(ドイツ)式コーチングを反映した著作が生まれる。

--------------------------------------------------------------------------------

1970年~1974年

--------------------------------------------------------------------------------

クラーマーのサッカー上達法 みんな一流プレヤーになろう デットマル・クラーマー/著 麻生武治,村岡博人/訳
東京:講談社,1970
211p;21cm

Dettmar Cramer著『 Alle verzaubert der Ball』(Deutschen Fussball-Bund, 1968)の翻訳。 原題の意味は「ボールはあらゆる人を魅了する」。序を西ドイツサッカー協会指導部長ギュンター・リボー博士。 「日本のサッカー選手諸君へ」で筆者は「この本は、ドイツのクラブチームの選手やコーチのために書かれたもので、 その目的は大勢の人ができるだけ小さいときにサッカーを始める一方、できるだけ長くサッカーをやれるようにということです。 できるだけ小さいときというのは6歳を意味し、できるだけ長くというのは、少なくとも35歳まではサッカーを続けて欲しいということです。」と述べている。

発刊のねらい
日本のサッカー選手諸君へ
1.ボールと遊ぼう 1)6歳から8歳で始めよう 2)8歳から10歳まで 3)10歳から12歳まで 4)子どもの試合に対する指針 5)子どもの試合の実施要綱 6)少年屋内サッカーの指針
2.いつまでもサッカーをしよう 1)OBのトレーニング 2)円熟したプレーヤ 3)屋内サッカー試合 4)OBのための屋内サッカーの指針
3.サッカーのためのからだづくり 1)体操は毎日続けて行なう 2)コロンブスのタマゴ 3)男の腕は鉄のように
4.一流プレーヤーになるための基礎運動 1)だれにでもできる12の運動
5.クラブチームをつくろう 1)子どもの遊び場 2)ボッチャ 3)クロケット 4)バドミントン 5)リング・テニス 6)バレーボール 7)インディアカ 8)女性のための体操教室 9)遊戯のない体操の時間はない
付・スポーツテスト実施要領(男子)
あとがき

--------------------------------------------------------------------------------

五高サッカー史 五高サッカー史刊行委員会/編
[ ]:竜蹴会,1970
246,20p;26cm

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー 見かた・プレーのしかた 永嶋正俊/著
東京:愛隆堂,1970
251p;19cm

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー上達法 図解 大石三四郎,中村安蔵/共著
東京:成美堂出版,1970
344p;19cm

大石三四郎は東京教育大学教授、中村安蔵は滋賀大学教授。「はじめに」に「この本はサッカーの基本技術の練習保法を個人、集団およびアウトオブプレイからの戦術に分けて集録したものです。 したがって、力学的・解剖学的な理論や高度な戦術あるいはサッカーの歴史などについては、詳しく論じないで、基本的でまた代表的な練習方法をできるだけ多く集めることを目標に編集してあります。」とある。
まえがき
はじめに
サッカーの歴史
サッカーの現状
サッカーの特徴
第1編 個人技術の基本練習 1)ボールコントロール 2)トラッピング 3)キッキング 4)へッディング 5)ドリブリング 6)スローイング 7)タックリング 8)チャージング 9)シューティング 10)クリアリング 11)一対一 12)ゴールキーピング
第2編 集団技術の基本練習 1)パッシング 2)パッシングの攻防 3)パスゲーム 4)簡易ゲーム
第3編 アウトオブプレイからの基本戦術 1)キックオフからの戦術 2)コーナーキックからの戦術 3)ゴールキックからの戦術 4)スローインの戦術 5)フリーキックからの戦術
付録 1)サッカー競技規則 2)用語解説


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー世界のプレー ワールドカップのスターたち 牛木素吉郎/構成 岸本健/写真
東京:講談社,1970
211p;21cm

わが国初のW杯本。牛木素吉郎は読売新聞社運動部。 「はしがき」に「この本は、1970年5月31日から6月21日まで、メキシコで開かれたサッカーの世界選手権、第9回ワールドカップの技術と戦術を、その素晴しい雰囲気とともに、 できるかぎり日本のプレーヤーとサッカーファンにお伝えしたいと思って編集したものです。」とある。
1.ワールドカップから学んだもの(長沼健) 1)最高の技術、最大の熱狂 2)MEXICO’70の教訓 3)日本はどうすればよいか
2.世界のプレーとその戦術(牛木素吉郎) 1)ワールドカップの個人技 2)ゴールキーパーのプレー 3)守備ラインのプレー 4)中盤のプレー 5)ストライカーのプレー 6)システムと戦術
3.ブラジル - 世界一の技術と戦法(大谷四郎) 1)ブラジルの“芸術的”な攻撃力 2)ペレ 3)優勝への歩み
4.世界のサッカー(大谷四郎,鈴木武士,谷口博志,長沼健)1)中南米のサッカー 2)西ヨーロッパのサッカー 3)東ヨーロッパのサッカー 4)アフリカのサッカー 5)アジアのサッカー 6)その他の国のサッカー 7)ワールドカップのスターたち 8)’70ワールドカップ・メキシコ大会出場選手一覧
大谷四郎は朝日新聞社運動部、鈴木武士は共同通信社運動部、谷口博志は日刊スポーツ運動部で牛木とともに新聞社の特派員としてW杯を取材した。
試合のドラマ性よりも技術面を強調した高級技術解説書のような趣がある。連続写真を含む写真多数。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー入門 村山正一/著
東京:日東書院,1970
237p;19cm

日本体育大学監督斉藤照夫監修。「まえがき」に「本書は、そのサッカーの魅力をあますところなく観戦するために、また、 これからサッカーを行なってみようと考えている人たちのために、図解を豊富にとり入れ、やさしく解説した入門書です。」とある。 口絵写真は全日本選手権。
1.サッカーとは 1)サッカーの行ない方 2)やさしい用語解説
2.サッカーの技術 1)キックのしかた 2)ヘッディングのしかた 3)とラッピングのしかた 4)ドリブルのしかた 5)タックルのしかた 6)パスのしかた 7)シューティングのしかた 8)ゴール・キープのしかた 9)スロー・インのしかた
3.サッカーの戦術 1)戦術の移りかわり 2)代表的な戦術 3)フォーメーションの動き

--------------------------------------------------------------------------------

サッカールール・ハンドブック 日本蹴球協会審判部/編
東京:ベースボール・マガジン社,1970
137p;18cm (スポーツ・ルール・ハンドブック;1)

「推薦のことば」を日本蹴球協会審判担当理事松丸貞一、「編集者のことば」を日本蹴球協会理事福島玄一が書いている。
1.蹴球規則の変遷 2.競技場 3.ボール 4.競技者の用具 5.競技者 6.競技時間 7.競技開始 8.キック・オフ 9.イン・プレーとアウト・オブ・プレー 10.得点 11.プレーの停止と再開 12.ドロップ・ボール 13.スロー・イン 14.ゴール・キック 15.コーナー・キック 16.フリー・キック 17.不正・不法行為 18.オフ・サイド 19.ペナルティ・キック 20.審判員 21.主審 22.線審 23.主審と線審の協力 24.対角線審判法 25.知らないと損をする
テスト問題回答
索引と用語解説


--------------------------------------------------------------------------------

新田純興 「ジュールリメ杯 世界選手権大会通史」
[東京]:[日本蹴球協会],[1970]
28p;21cm

『サッカー』no.104 1970.4 p.60-88掲載記事の抜き刷り。日本最初のW杯単行書。第8回(1966年)までの大会通史。


--------------------------------------------------------------------------------

少年サッカーブック 長沼健/著
東京:講談社,1970
119p;22cm

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

図解コーチサッカー 新訂版 多和健雄/著
東京:成美堂出版,1970
208p;16cm

1967年版の改訂版。口絵写真がメキシコ・オリンピックになっている。 「まえがき」に「本書はルール改正に応じて新しいものをとり入れ、発行しています。」とある。


--------------------------------------------------------------------------------

図解サッカーの教室 田中純二/著
東京:北隆館,1970
236p;22cm (特活シリーズ;10)

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー 岡野俊一郎/著
東京:旺文社,1971
263p;19cm (旺文社スポーツ教室)

はしがき
戦術・システム・作戦編 1.よいプレーヤーになるには 2.3つの関係 3.戦術 4.システム 5.作戦
基礎技術編 1.ボール・ステッピングとボール・ジャグリング 2.キック 3.トラッピング 4.ストッピング 5.ヘディング 6.ドリブルとフェイント 7.タックル 8.ゴール・キーピング
練習・指導編 1.練習計画の立て方 2.日本代表チームのスケジュール
付録 サッカーの歴史 用語解説 競技規則 競技記録

--------------------------------------------------------------------------------

サッカースクール 長沼健/監修 菊地勝也/絵
東京:集英社,1971
165p;23cm (まんが版入門百科)

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー入門 轡田三男/著 林朝路/ほか絵
東京:小学館,1971
198p;20cm (小学館入門百科シリーズ;7)

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

図解サッカー入門 上達への最短コース 菅原一/著
東京:梧桐書院,1971
174p;19cm

監修者宮崎一弥は浦和高校、立教大学卒、同大学監督として関東大学リーグ優勝、日本蹴球協会理事。 「まえがき」に「本書は、だれにでもわかる、やさしい入門書と考え、書いたものです。」とある。
まえがき
1.サッカーとはどんなスポーツか 1)サッカ-とは 2)サッカーのポジションと役割 3)サッカーの常識 4)サッカーの基本プレー
2.サッカーの技術と基礎練習 1)キック 2)ヘディング 3)トラッピング 4)ドリブル 5)タックル 6)スロー・イン 7)パス 8)シューティング 9)ゴール・キーピング
3.サッカーの戦術 1)サッカー戦術のうつり変わり 2)代表的な戦術 3)個人技術と基礎戦術 4)コンビネーション・プレー 5)フォーメーション
付 サッカー用語
なお、同一著者、監修者、出版社から1975年に副題を「わかりやすい」に変えた図書が刊行されているが、頁数も同じで内容的には本書と同じである。


--------------------------------------------------------------------------------

図説サッカー事典 新田純興,等/著
東京:講談社,1971
446p;27cm

著者は新田純興(東大卒、日本蹴球協会常務理事)、福島玄一(日本歯科医専卒、日本蹴球協会理事、審判委員長)、多和健雄、村岡博人。 編集協力者として、岡野俊一郎、長沼健、畑山正、保坂司、八重樫茂生。 「まえがき」に「この事典では、図説という特色のほかにもサッカーという世界的なスポーツを伝説的な時代の発生状況から、中世国王によって禁止命令がたびたび出されたこと、 時代とともに現れた世間からの評価の推移、青少年の訓育として活用された概況、普遍的な規約の確立、ブリティッシュ・スポーツマンシップの背景、プロフェッショナル・プレーヤーの発生、 蹴球統制団体FAの取扱い方、などをかなりくわしく紹介している。」と述べているようにイングランド・サッカー史を社会史的に紹介している。 口絵写真は釜本を始めとする日本のトップ・プレーヤーとペレ、ジョージ・ベストなどの世界のトップ・プレーヤー。
1.サッカーの歴史
2.サッカーの技術と戦術 1)成功への道 2)サッカー技術の考え方 3)サッカーの基本技術 4)サッカーの戦術
3.サッカーの体力トレーニングとスポーツ外傷の処置 1)サッカーの体力トレーニング 2)スポーツ外傷の処置
4.審判法と競技規則 1)審判法 2)競技規則 3)オフサイドに関する図解 4)競技規則の解説と補足 5)少年サッカー競技規則 6)審判員のトレーニング
さくいん

--------------------------------------------------------------------------------

あたらしいサッカーの授業 小・中・高等学校改訂学習指導要領準拠 徳田有基,松木正忠、永嶋正俊/共著
東京:文化書房葉博文社,1972
266p;22cm

徳田有基は東京高等師範卒、栃木県教育委員会勤務、松木正忠は東京教育大学卒、群馬大学助教授、永嶋正俊は東京教育大学卒、日本大学助教授。「まえがき」に「学校教育という立場から、学習指導要領の改訂にともなって文部省の体育指導書のみでは解決できない内容を一般球技指導の原理にもとづいて小・中・高等学校の正課体育やクラブ活動の幅ひろい範囲からとらえてまとめ、しかもサッカーそのものの専門的知識の要点も兼ねそなえられるよう意図したものである。」とある。
まえがき
第1章 サッカー競技の概要 1.競技のあらまし 2.サッカーの主な歴史 3.競技者のポジションと動き4.戦法(システム)の変遷 5.システムの変遷が教えるもの 6.世界のサッカーのスタイル 7.文化財としての意義8.体育教材としての意義
第2章 1.サッカー授業の一般的な心得 2.サッカーの授業の進め方 3.個人的技能、集団的技能、ゲームの意義のとらえ方
第3章 1.ゲームの発展の様相 2.本書の指導段階のおさえ方とその活用のしかた 3.各段階での指導内容
第4章 1.小学校での段階における学習指導計画 2.初歩的段階における学習指導計画 3.進んだ段階における学習指導計画4.さらに進んだ段階における学習指導計画 5.完成への段階における学習指導計画
第5章 指導上必要な各技能の解説 1.個人的技能 2.集団的技能 3.ゲーム
第6章 サッカーのための補強運動 1.一般的な原則 2.学校種別の補強運動の考え方 3.補助運動・補強運動の種類
第7章 サッカー授業における評価 1.評価の意義と視点 2.技能の評価 3.態度の評価 4.知識理解の評価
第8章 サッカー授業指導上の質疑応答
第9章 サッカーの主なルールと審判法 1.ルールに対する心構え 2.主なルールの解説 3.サッカーの審判法 4.児童・少年に対する競技規則の適用
付録 用語解説
 


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー上達の秘訣 エリック・バッティ・ストラトン・スミス/編 成田十次郎/訳
東京:ベースボール・マガジン社,1972
162p;19cm (スポーツ・ライブラリー)

Eric Batty, Stratton Smith編『International coaching book』(Souvenir Press, 1966)の翻訳。Eric Battyは『World soccer』誌記者、 中条一雄著『おお、サッカー天国』(日刊スポーツ出版社, 1975)に肖像つきで人柄が紹介されている。 「日本語版への序」でバッティが 「ヨーロッパと南米のサッカーの主要な流れから孤立していて、日本のコーチはトップ・チームを個人的に観察するわずかな機会しかもっていないであろう。 この本が世界のトップ・コーチの考えのいくつかをまとめて出版されたのも実はそのギャップをうずめるためであり、これは彼らのチームを見るかわりの、 最もよい代用物となるであろう。」と述べているように、当時のヨーロッパと南米のトップ・クラスのコーチの著作を編纂したもの。 訳者の成田十次郎は東京大学大学院修了、東京教育大助教授、同大蹴球部監督。
日本語版への序
1.現代のコーチング(ゼップ・ヘルベルガー)
2.4-2-4の発達と将来の戦術(ナンドル・ヒデグチ)
3.選手とチームづくりに重要な心理学(マット・バスビー)
4.速くて正確なパス(トミー・ドカーティ)
5.現在におけるポジションの機能の特性と将来のゲームが要求するその活動性(ミヘル・ムニョス)
6.基礎技術のコーチング(ジョージ・レイナー)
7.守備の発展と近代サッカーに要求されるもの(エレニオ・エレラ)
8.最も重要なことは得点と攻撃的サッカーである(アルベール・バトー)
9.ナショナル チームの編成(ビセンテ・フィオラ)
10.現代の守備ニ必要な技術的、戦術的知識
11.いかにしてスター選手を発見するか
各章の冒頭に著者の経歴が紹介されている。ヘルベルガーは西ドイツ代表監督、1954年W杯優勝。ヒデグチはハンガリー代表CFで、1953年にハンガリーが イングランドをウェンブレーで6-3で破ったときにはハット・トリックを達成、後母国のワシャシュ・ジオールで監督としてハンガリー・リーグ優勝。 バスビーはマンチェスター・ユナイテッド監督として、リーグ、FA杯、ヨーロッパ杯優勝、あの飛行機事故の後もチームを再建した。ドカーティーはスコットランド代表、 代表監督。ムニョスは黄金時代のレアル・マドリッド監督。レイナーはイングランド出身、スウェーデン代表監督としてオリンピック優勝、1950年W杯3位、1958年準優勝。 エレラはアルゼンチン出身、FCバルセロナ、インテル・ミラノでリーグ優勝。バトーはフランス出身、フランス代表監督として1958年W杯3位。 フェオラはブラジル代表監督として1958年W杯優勝。写真はデニス・ローやスタンレー・マシューズなどイングランドの選手が主。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカーの指導 倉持守三郎,戸苅晴彦,藤井泰光/著
東京:道和書院,1972
200p;22cm (体育実技叢書;9)

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカーの戦術 現代サッカーの理論とトレーニング 二宮寛,へネス・バイスバイラー/著
東京:講談社,1972
228p;21cm (講談社スポーツシリーズ)

最初のサッカー戦術専門書。表紙、標題紙の書名は「Tactics of soccer」。 二宮寛は慶応高、慶応大卒、日本代表、三菱重工サッカー部監督。 Hennes WeisweilerはボルシアMG監督として ブンデス・リーガ優勝、西ドイツのコーチを養成するケルン体育大学講師。 後1FCケルンの監督としても優勝し、70年代最も優れたコーチの一人であった。 ケルン時代に日本最初のプロサッカー・プレーヤー奥寺を指導した。 「バイスバイラーのこと」によれば、「三菱のサッカー・チームはバイスバイラー氏の好意で、毎年夏に若手選手を、 ボルシア・メンヘングラッドバッハの合宿に参加させてもらっている。また、1970年7月には、ケぺル選手とともに日本に来てもらって、 那須高原で、みっちり合宿を指導していただいた。
そのとき、バイスバイラー氏は「君たちの学んだことを、二宮個人や三菱チームだけのものにとどめないで、広く日本のサッカーマンに紹介してはどうか」と、 これを本にすることをすすめられた。「そのためには、自分自身も協力を惜しまない」とも、いって下さった。こうしてできあがったのが、この本である。」 協力執筆者として、牛木素吉郎、大畠襄(慈恵医大講師)、片山洋、杉山隆一、横山謙三、森孝慈。
はじめに
バイスバイラー氏のこと
1.日本サッカーへの忠告 1)選手は何をしなければならないか 2)日本のサッカーをつくり出すために
2.現代の戦術とシステム 1)システムとは何か 2)システムの移り変わり 3)現代のシステム=4:3:3 4)4:3:3の攻撃 5)4:3:3の守備 6)停止球からのプレー
3.ポジション別のプレー 1)プレーヤーのタイプ 2)ポジションの呼称 3)ゴールキーパーのプレー 4)バックラインのプレー 5)リンクマンのプレー 6)フォワードのプレー
4.現代のサッカーのための個人技術 1)戦術と技術 2)ドリブル 3)キック 4)パス 5)ヘディング 6)シュート
5.実戦的な練習 1)戦術をからだでおぼえよう 2)実戦的練習を指導するポイント 3)特別な課題を持たせる練習 4)戦術的原則 5)実戦的な練習方法 6)ゴールキーパーの練習
6.チーム作りとトレーニング 1)コーチの役割 2)チーム作りと試合 3)チームの健康管理 4)体力トレーニング 5)少年サッカーの指導 6)チーム・ミーティングの実例 7)チームドクターの役割

--------------------------------------------------------------------------------

少年サッカー教室 スポーツ入門シリーズ 武井克巳/監修
東京:曙出版,1972
197p;18cm (あけぼの入門百科)

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

イングランド・サッカー教程 アラン・ウェイド/著 浅見俊雄/訳
東京:ベースボール・マガジン社,1973
294p;22cm

Alan(Allen) Wade著『The FA guide to training and coaching』(Football Association, 1967)の翻訳。『サッカーマガジン』誌の連載を単行本化したもの。 原題が示すように本書はFAの公式出版物であり、「訳者のことば」で浅見は「世界のトップ・レベルにあるイングランド・サッカー界の英知を結集したともいえるこの本」と述べている。 訳者浅見俊雄は東大卒、東大助教授、FIFA登録国際審判員。「推薦のことば」は岡野俊一郎。
Ⅰ 原理・システム・戦術 1.チーム・プレーの基本 2.プレーのシステム 3.新しい戦術の発展 4.ゲームを読む
Ⅱ トレーニングの原理と方法 5.試合に必要な要素の分析 6.持久力とスピード 7.筋力とパワー 8.トレーニングとコーチングの計画
Ⅲ 理論と技術の習得 9.スキル 10.基礎技術のコーチング
図144、写真61を駆使し具体的に記述された専門書。同著者の下記の図書がプレーヤー向けなのに対して本書はコーチ向けに書かれている。


--------------------------------------------------------------------------------

コーチのいない君のためのサッカー・ベスト・コーチ アラン・ウェイド/著 岡野俊一郎/訳
東京:ベースボール・マガジン社,1973
220p;19cm

Alan(Allen) Wade著『Coach yourself association football』(Educational Productions, 1970)の翻訳。Alan Wadeはイングランド・サッカー協会技術担当理事。 岡野俊一郎の当時の肩書きは日本サッカー協会理事、同技術委員。原題に示されるように、ポジション別サッカー自習書。
1.ゴールキーパー 1)ポジショナル・プレー 2)フリー・キック 3)判断力を養成するトレーニング 4)ゴールキーピングの技術 5)技術練習 6)1人でやれるトレーニング
2.バックス 1)スウィーパー 2)バックスの基礎プレー 3)バックの選手が身につけるべき技術 4)技術練習
3.ミッド・フィルダー 1)守備の深さ 2)パスをさそう 3)消極的なプレー、積極的なプレー 4)オープン・スペースへのパス 5)パスの能力を高め、同時に2人、3人または4人の中盤の選手の 間での理解を深める効果的な練習 6)中盤の選手ニ必要な技術 7)技術とフィットネスの練習 8)個人の目標設定トレーニング
4.ストライカー 1)ピボット・ディフェンス 2)スライディング・ディフェンス 3)マーク 4)シューティング 5)ボール・コントロ-ルからパス、シュートへ 6)ヘディング 7)遠いゴール・ポスト近くでのポジションのとり方 8)ドリブル 9)コンビネーション・プレー 10)技術練習
実技のモデルはチェルシー所属のイングランド代表ボネッティ、ホリンズ、オズグッド。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー
東京:日東書院,1973
237p;19cm  (スポーツシリーズ;No.5)

未見。斎藤昭夫監修。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー教室 長池実/著
東京:大修館書店,1973
254p;21cm (スポーツビクトリーコース)

長池実は藤枝東高監督として高校選手権制覇、静岡県をサッカー王国化した功労者の一人。表紙裏に「このサッカー教室は、サッカーの技術を個人技術・戦術に分け、それぞれの技術を順序よく系統だて、毎回の練習方法を教程という型にして具体的に示しております。ですから、この教程にそって順序よく1歩1歩段階的に練習を進めていけば、自然にサッカー技術が身につき、上達していきます。」とある。
1.練習をはじめる前に 1)サッカーとは 2)練習前の準備 3)この本の活用のしかた
2.技術の教程
3.戦術の教程 1)個人の戦術 2)グループの戦術 3)チームの戦術
ふろく 1)練習計画とその実際例 2)ルールの解説
高校サッカー監督が著者の最初のサッカー本。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー入門 図解早わかり 森岡理右/著
東京:西東社,1973
220p;19cm

森岡理右は東京教育大卒、東京タイムズ社を経てベースボール・マガジン社勤務。「はしがき」に「本書は、初心者と初級プレーヤーを対象に書きましたので、 サッカーの窓口しか紹介できませんでしたが、これ1冊をマスターすれば、“サッカー通”になれることだけは、うけあいです。」とある。 口絵写真はミューラー、ムーア、リベラ、ペレ、小城、釜本、ベッケンバウアー、チバース、キーガン。写真モデルは東京教育大サッカー部員。
第1章 サッカー・ファンは10億人
第2章 わかりやすいサッカー・ルール17条
第3章 ゲームに出るまでの基本技術
第4章 攻撃と守備の基本戦術
第5章 よく使われるサッカー用語

--------------------------------------------------------------------------------

第28回国民体育大会秋季大会蹴球
[東京]:[日本体育協会],[1973]
58p;26cm

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

フットボールと北陸 永森清太郎/著
[ ]:永森清太郎,1973


著者はJFA理事、北陸蹴球協会理事長。『日本サッカーのあゆみ』編纂に際して、各地方協会に原稿依頼したことがきっかけで本書を著したとのこと。
まえがき
Ⅰ.フットボールのはじまり
Ⅱ.日本ではいつ頃はじめられたか
Ⅲ.北陸におけるあゆみ 1.戦前のあゆみ 2.北陸蹴球協会の設立 3.戦後のあゆみ
Ⅳ.各県のあゆみ 1.富山県蹴球協会の発足とあゆみ 2.石川県蹴球協会の発足とあゆみ 3.福井県蹴球協会の発足とあゆみ 4.新潟県蹴球協会の発足とあゆみ 5.長野県蹴球協会の発足とあゆみ

--------------------------------------------------------------------------------

明星サッカー六十年史 明星サッカー60年史編集委員会/編
大阪:明星サッカー部創立60周年記念事業準備委員会,1973
175p;21cm

60周年を迎えるにあたって(記念事業準備委員一同) 祝辞にかえて(前田清務) 所感一端(原田亀太郎) 明星サッカー部と私(盛原盛三) 栄えある戦跡 創部以前のこと 大正元年度~昭和47年度 編集しまつ記(森健一)


--------------------------------------------------------------------------------

サッカーコーチ1週間 宮崎一弥/監修
東京:集英社,1974
165p;23cm (まんが版入門百科)

未見。監修:長沼健。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカースクール 菊地勝也/漫画
東京:偕成社,1974
99p;20cm (チャンピオン・スポーツ教室;1)

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカー戦術とチームワーク チャールズ・F.C.ヒューズ/著 岡野俊一郎/訳
東京:ベースボール・マガジン社,1974
188p;221cm

Charles Frank Christopher Hughes著『Tatics and teamwork』(EP Publishing, 1973)の翻訳。Hughesはイギリスのアマチュア(オリンピック)代表監督。 序文に「この本は私がイングランドのアマチュア代表チームおよび全英オリンピック・チームのコーチ、あるいは監督として過ごした9年間の経験をもとにかかれたものである。」とある。 アラン・ウェイ氏ド、インマン夫人、サー・ラルフ・ラムゼイ氏に対する献辞がある。
第1章 プレーのシステム
第2章 なぜ失点が生まれるか
第3章 プレッシャー
第4章 守備におけるキー・ファクター
第5章 スペースの作り方
第6章 攻撃におけるサポート
第7章 ボールを持ち、あるいは持たないでの攻撃
第8章 パスの諸問題
第9章 シューティング
第10章 セット・プレーの守備
第11章 セット・プレーの攻撃
第12章 ゴール・キーピング
第13章 サッカーにおけるフィットネスの問題
使用されている写真はイングランドが優勝した1966年W杯のもの。


--------------------------------------------------------------------------------

サッカーのコーチング 多和健雄,等/著
東京:大修館書店,1974
402p;23cm (現代スポーツコーチ全集)

多和健雄(東京教育大学教授)、長沼健(日本サッカー協会理事)、永嶋正俊(日本大学助教授)、長池実(藤枝東高校監督)、鈴木嘉三(埼玉県教育局)、 畑山正(桜町高校)の6人による共編著。JFAは1970年からクラマー氏を招聘してFIFAコーチング・スクールを開催しているが、後者3人はその第1回受講者。 「まえがき」に「本書は、第1回FIFAコーチング・スクールにおいて、デットマール・クラーマー氏が指導された内容を基礎におき、その後のサッカーの進歩に応じて、 コーチがどうしても知っていなければならないと思われる内容をとりまとめたものである。」とある。
序章 サッカーコーチに必要な資質
第1章 サッカーコーチに必要な知識 1.サッカーの歴史 2.競技規則の変遷
第2章 サッカーで要求される競技力 1.サッカーの技術 2.サッカーの戦術 3.サッカーに必要な体力 4.サッカーに必要な精神力 5.サッカーに必要なチームワーク
第3章 サッカー技術のコーチング 1.戦法のコーチング 2.戦術のコーチング 3.技術のコーチング(身体適性) 4.技術のコーチング(個人技術)
第4章 コーチング計画に関する実際
第5章 ゲームに関するコーチング 1.作戦計画の立案 2.作戦計画の徹底 3.試合前のコンディショニング 4.試合中のコーチの役割
第6章 年齢に応じたコーチング 1.身体的発達について 2.運動技能の発達について 3.精神的発達について 4.発育・発達段階に応じた指導内容 5.発育・発達段階に応じた指導内容の技術項目別指導のめやす 6.発育・発達段階に応じた指導内容の立案例 7.年齢に応じた指導内容の実際例

--------------------------------------------------------------------------------

世界のサッカーなんでも百科 長沼健/監修
東京:偕成社,1974
99p;20cm (チャンピオンスポーツ教室;6)

未見。


--------------------------------------------------------------------------------

東京教育大学サッカー部史 東京教育大学サッカー部/編
東京:恒文社,1974
421p;22cm

開学100年記念刊行。わが国サッカー界の始祖であり、普及の中心であった東京高等師範学校(後、東京文理大学、東京教育大学、現、筑波大学)のサッカー部史。
序(野津謙)
お喜びの言葉(新田純興)
序(大石三四郎)
1.サッカーの歴史
2.明治時代
3.大正時代
4.昭和時代(前期)
5.昭和時代(後期)
付 OBのサッカー関係の活躍の記録
編年体で校友会誌からの抜粋と OBの回想記からなる。 明治から大正にかけての外国人チームとの交流や各地の師範学校、中学校への普及指導の記録が興味深い。 わが国最初のサッカー専門書『アッソシエーション・フットボール』の成立事情も知ることができる。 明治から大正にかけてのサッカー史を調べるのに不可欠な書。


--------------------------------------------------------------------------------

日本サッカーのあゆみ 日本蹴球協会/編
東京:講談社,1974
253p;27cm

初の日本サッカー史に関する著作。表紙に日本蹴球協会創立満50年記念出版とある。
「はじめに」 野津謙(日本蹴球協会会長)
第1章 あゆみの大筋
第2章 草創の時代 日本蹴球協会ができるまで
第3章 大日本蹴球協会の誕生とその発展 1921(大正10)~1930(昭和5)年
第4章 アジアから世界へ 1931(昭和6)~1940(昭和15)年
第5章 世界の孤児 1941(昭和16)~1950(昭和25)年
第6章 再び希望に燃えて 1951(昭和26)~1960(昭和35)年
第7章 憂喜こもごも 1961(昭和36)~1970(昭和45)年
第8章 より立派なゲームを目指して
「編集後記」によれば、中条一雄、大谷四郎、多和健雄、鈴木重義、田辺五兵衛、新田純興の6人が編集実務を進めたとある。 写真多数。日本サッカー史を知るのに不可欠な書。

|

« 1965年~1969年 - メキシコの栄光と観るスポーツとしてのサッカー | Main | 1975年~1979年(1975年~1977年) »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/45875/49612924

Listed below are links to weblogs that reference 1970年~1974年 - W杯と世界のサッカー:

« 1965年~1969年 - メキシコの栄光と観るスポーツとしてのサッカー | Main | 1975年~1979年(1975年~1977年) »