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ボギーになったカントナ 『エリックを探して』

エリックを探して』を観てきました。

ダメ男の主人公の前に崇拝するヒーローが突然現れて主人公を励ます、というシチュエーションはウディ・アレン主演の30年以上前の『ボギー! 俺も男だ』と同じです。誰しも同じように感じたのか、「"Looking for Eric" "Play it again, Sam"」でググルとたくさんのページにヒットします。ハンフリー・ボガートのそっくりさん俳優が『カサブランカ』のリックの姿で出てきた『ボギー! 俺も男だ』に対して、カントナ本人がカントナ役で出てきます。この映画の製作者でもあるカントナは、フランス語で格言を連発し、フランス語を解さない主人公のマンチェスターの郵便配達夫のために英訳もします。俳優としてもなかなかの貫禄ぶりです。

英国の底辺に生きる人々を描くことが多いケン・ローチ監督作品にはサッカーがよく出てきます。『マイ・ネーム・イズ・ジョー』の主人公はグラスゴーのヘボサッカーチームのコーチでした。このチームのユニが何故かベッケンバウアーがいた頃の全盛時代の西ドイツ代表ユニでした。カントナがいた頃のマンUユニの胸スポンサーはSHARP、本作の時代はリーマン・ショックで政府に救済された金融保険業のAIG。友人同士が胸スポンサーをめぐって言い争いをしたり、ギャングとつるんだ義理の息子がナマ試合観戦できるのに主人公はパブでTV観戦しかできない、などのプレミアの現実もケン・ローチ作品らしく描かれています。ほろ苦い結末の『マイ・ネーム・イズ・ジョー』と違って、本作の結末はハッピー・エンドです。

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