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戦時下で明らかになった「正確な」新聞発行部数

新聞の発行部数というものは「自称」であることが多く、実際より誇大に発表されがちです。皮肉なことに、戦時統制に伴う新聞の共販化によって新聞発行部数の実数が明らかになりました。『朝日新聞販売百年史 : 大阪編』(大阪本社販売百年史編集委員会編 朝日新聞大阪本社 1979)に記載された「全国主要新聞部数の推移(共販中央本部の集計による)」によれば、昭和17年2月10日の部数は以下のとおりです。(p.433)

朝日(大阪、中部、西部) 2,054,408
大阪毎日 1,653,248

大阪時事 46,686
神戸 80,222
合同新聞 97,620
中国 118,098
高知 51,174
福岡日日 266,810
九州日報 29,124
九州日日 38,479
九州新聞 12,802
鹿児島朝日 29,132
鹿児島新聞 22,091
新愛知 373,889
名古屋 269,974
北国 50,629

朝日(東京) 1,307,538
東京日日 1,418,125
読売 1,430,097

報知 271,569
中外商業 119,947
都 103,006
国民 81,351
北タイ 181,626
河北新報 48,719
東奥日報 39,893
秋田魁 27,356
信濃毎日 37,168
南信毎日 12,287

全紙数合計 11,866,099

100万部を超えているのは、朝日(西日本)、大阪毎日、朝日(東京)、東京日日、読売の5紙のみです。東西合同で朝日は3,361,946部でシェア28.3%、毎日は3,071,373部で25.9%になります。この時点で関東では読売が朝日と東京日日を抑えてトップになっており、全国シェアは12.1%です。地方紙では新愛知と名古屋の2紙が健闘していますが、この両紙が合併したのが現在の中日新聞です。

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