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初期アメリカ女子大学サッカー史

下記の論文が東明有美、入口豊、山科花恵「女子サッカーの日米比較研究(1)アメリカ女子サッカーの歴史と現状について」『大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学』51(1) 2002.9 p.165-180 に引用されていた。

Shawn Ladda「The early beginnings of intercollegiate women’s soccer」『Physical Educator』, 57(2) 2000 p.106-112 英文抄録は無料アクセス可。

少なくとも1924年以来、ニュー・イングランドの名門女子大学セヴン・シスターズのひとつ、スミス・カレッジでサッカーが体育プログラムに取り入れられただけでなく、寄宿舎対抗、クラス対抗などの学内対抗サッカー試合が行われていた。ただし、学則により対外(対校)試合は禁じられていた。

アメリカにおける大学女子サッカー対校試合の嚆矢はカナダに接するバーモント州の3大学で、1950年代に始まった。3大学はJohnson State College、 Castleton State College、Lyndon State Collegeで国境を越えてカナダの3大学(Bishop's University、McDonald University、McGill University)とも対校試合を行った。

今オリンピックでアメリカと死闘を演じたカナダ女子サッカーの歴史もアメリカと同じくらい古いようである。

なお、上記日本語論文の(2)は「日本女子サッカーの歴史と現状について」でこちらも全文アクセス可。

東明有美、入口豊、山科花恵、松原英輝「女子サッカーの日米比較研究(2)日本女子サッカーの歴史と現状について」『大阪教育大学紀要. 第4部門, 教育科学』51(2) 2003.2 p.433-451

なぜ女子の対校競技が禁ぜられたかについては、熊安貴美江「19世紀末から20世紀初頭アメリカの女子体育とジェンダー : AMERICAN PHYSICAL EDUCATION REVIEW(1896-1929)より」『女性学研究』(1) 1992 p.1-20 のp.14で言及されている。

工業化、都市化した社会では日常生活で「男らしさ」を発揮できなくなり、スポーツがその代償となった。イギリスではラグビー、アメリカではアメリカン・フットボールが「男らしさ」を象徴する人気スポーツとなったという説は興味深い。

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