世界最初の国際試合(1872年)ですでにエンブレムが使用されていた!
England's Emblems: Origins and Evolution Three Lions on a Shirt によれば、サッカー史上の最初の国際試合、1872年のイングランド対スコットランド戦の時点で、イングランドのユニフォームに「スリー・ライオンズ」が使用されていたそうである。1872年からイングランド代表ユニの色は「白」で、胸には「スリーライオンズ」があったのだ。
大日本蹴球協会がFIFAに加入したのが1929年、その2年後の1931年に八咫烏のエンブレムを定める。当時の極東大会では旭日旗のできそこないのようなマークが使用されていた(1930年第9回東京大会。1934年第10回マニラ大会では「日の丸」)ので、八咫烏はFIFAがらみのオリンピックやワールドカップ参加を前提として作成されたと考えられる。1932年のロサンゼルス・オリンピックに間に合わせたとすれば、タイミング的にドンピシャだが、結局ロス五輪ではサッカーはオリンピック競技に採用されなかった。
1928年のアムステルダム・オリンピックで優勝したウルグアイ代表の写真があるが、ユニフォームの胸にエンブレムは見当たらない。
ウルグアイは1930年第1回ワールドカップ・ウルグアイ大会にも優勝しているが、やはりユニフォームの胸にエンブレムが見当たらない。
今日、試合前に両チームのエンブレムを交換する「儀式」が行われているが、いつごろから定式化したのだろうか。