日本で最初にテレビ中継されたサッカー試合に長沼健氏が出場
日本最初にラジオ中継されたサッカー試合は1930年12月28日甲子園南運動場における京大対東大だった。
→日本(NHK)と英国(BBC)のサッカー初放送
日本で最初にテレビ中継されたサッカー試合は1953年11月14日神宮外苑競技場における中央大対早稲田大で、ラジオ同様NHKが放映した。
出場メンバー
中大 早大
GK 小林 中島
FB 松尾 長井
三村 加計
HB 茅島 小田島
李 岡
中村 胡
FW 吉原 平林
芳賀 吉田
日比野 塩沢
長沼 宮崎
内山 西本
中央大 4-0(3-0 1-0) 早稲田大
日本で最初にテレビ中継されたサッカー試合には長沼健が出場していた。ポジションどおりの背番号をつけていたとすれば、10番だったはずである。
最初のラジオ中継、テレビ中継試合がいずれも大学サッカーだったのは、サッカーがカレッジ・スポーツであったことの証左となろう。なお、比較的近年に刊行された中大と東大の部史には最初のラジオ放送、テレビ放映に自校が出場していたという記述はなかった。
初の民放テレビ局日本テレビが開局するのは1953年8月28日であるが、翌日の1953年8月29日に巨人・阪神戦を初中継している。巨人の先発は大友、阪神は梶岡、巨人の4番は川上、阪神は藤村。6-2で巨人の勝ち。『朝日新聞』1953年8月30日付の試合評には、
“この日のコンディションは全くの不良で、たとえ日程がつまっておりまたテレビの初放送があったとしても巨人阪神のような伝統の好カードをこのような日に強行することは反省してよいのではないか。”
と記されている。
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