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2013年年末船旅 ⑤ 吉朝一門落語会と西宮戎

阪九フェリーは早朝泉大津に到着するので、そのまま帰京してもよかったが、せっかくなので東京ではなかなか経験できないイベントはないかと探したら、珍しい演目が並ぶ故・桂吉朝の弟子たちの落語会が動楽亭であったので、旅行前に米朝事務所に予約をいれておいた。奈良に行って時間を潰し、ホテルにチェックイン後御堂筋線動物園前駅至近の動楽亭へ。

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動楽亭は桂ざこば師が住んでいたマンションを改装したそうだ。5:00開演なので、4:30開場だと予想して行ったら、すでに行列ができていた。

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道路の向こうは「愛隣地区」で簡易宿泊施設がならぶ。

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会場は前方が座椅子席、中間が簡易椅子席、後方が椅子席。椅子席は最後部を除いて背もたれがないので、寝られないw 椅子席の一番前に席をとる。

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桂米朝筆。

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吉朝の直弟子4人と孫弟子1人。演目は、

桂弥太郎 「道具屋」
桂しん吉 「本能寺」
桂佐ん吉 「ふたなり」
桂吉坊 「錦の袈裟」
桂吉の丞 「除夜の雪」

弥太郎は関西出身ではないのであろう。マクラが全然大阪弁に聞こえなかった。噺の方は師匠の口跡をたどるので大阪弁に聞こえたが。

しん吉は好演。「本能寺」は米朝全集の音源をもっているが、たしか「珍品集」に入っていた本当に珍しい噺。芝居噺なので、音源だけだと「しぐさ」の笑いがわからなかったが、実際に見ることができてよかった。

佐ん吉は東京の落語会でよく前座に出ており、なぜかいつも「手水廻し」にあたってしまうのであった。「ふたなり」も米朝全集の音源をもっている。五十両借りに隣の村にでかけたオッサンが、森の中で自殺志願の娘に会い、最初は助けようとするが、娘が五十両もっていると知ったとたんに首吊りを勧め、首の吊り方を伝授しているうちに自分が首を吊って死んでしまう。娘は首が伸びて洟をたらしているオッサンの死体を見て死ぬのを止め、遺書をオッサンのふところに入れて去ってしまう。妊娠しているという遺書をみた検死の役人はオッサンを「ふたなり(両性具有)」だと勘違いする。東京の名作人情噺「文七元結」とは真逆の、上方のエゲツナイ「不」人情噺なのであるが、佐ん吉は見事に演じていた。

「錦の袈裟」はもともと東京の噺。東京の与太郎は「本当になにも考えてないバカ」であるが、大阪の喜六のキャラは与太郎とは違うので、噺の移植自体に無理がある感じ。

「除夜の雪」も米朝全集の音源をもっている。除夜の晩の寺の小坊主たちの噺で、実際に小坊主をしていたことのある人が作った新作落語。立川談春師も演じている。「臭いの出ない干物の焼き方」のような体験者にしか表現できないエピソードが出てくるのだが、雪がしんしんと降る除夜の晩の寺の噺にしては、吉の丞のイキオイがよすぎてシンミリ感が足りないように思えた。

動楽亭はジャンジャン横丁のすぐそばにあるので、ハネたら串カツでも食いにいこうかと思っていたが、フェリーで寝られなかったと奈良で歩いて疲れていたのでホテルに直帰した。

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ルートインの朝食バイキング。

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帰りの高速バスは11:10発。以前武庫川、甲子園方面に行ったので、阪神電車で西宮戎に行って時間をつぶすことにした。

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高架駅になっていた阪神西宮駅。

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阪神淡路大震災の時刻で止まった駅前商店街の時計。

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アーケードつきの商店街の中にえびす焼き(今川焼)を売る茶店があって、「門前町」の風情があったのだが、完全消滅。

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重文の土塀。

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正門から。

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全国的に有名になった福男。

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本殿。

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子供のころ自転車に乗ってよく遊びに来た「えべっさんの池」。

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灘の生一本の蔵元がならぶ。西宮の宮水の「宮」は西宮戎神社のこと。

この後東海道昼特急で帰京。


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