1922年英国皇太子訪日時に御前サッカー試合が企画されていた
日本サッカー協会は1919年FAによる銀杯寄贈がきっかけになって設立されたが、その背景には日英皇太子の相互訪問があるのではないか、と仮説を述べた。→「日本サッカー通史の試み⑭ 大日本蹴球協会の創立(1)」
1922年4月22日の英皇太子横浜訪問に合わせて日英親善サッカー試合が企画されていたとの新聞記事があったので、紹介したい。
『東京朝日新聞』1922年4月22日付
“蹴球大試合
英太子を迎へ横濱公園で
二十二日英太子殿下横濱市にお成りに際しお召艦リナウン号供奉艦ダーバン号乗組員は殿下の旅情をお慰め申上ぐべく種々考案の結果最も快活な競技を選んで同日午後二時半から横濱公園で東京蹴球団とフットボールの大試合を行ふこととなったが殿下には勇ましい競技振りを親しく御見物になる筈である。”
英国では1914年のFAカップ決勝から優勝チームに国王がFAカップを渡している。
1914年4月25日のFAカップ決勝で、優勝チームのバーンリーFCの主将トミー・ボイル(Tommy Boyle)にFAカップを渡すジョージ5世(来日したエドワード皇太子の父)