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大日本蹴球協会の会計報告 ①

戦前の大日本蹴球協会の会計報告は機関誌に掲載されている。


『会報』第1号(1922年7月)
p.60

収入
 体育協会補助 1000円
 会費(22団分)  110円
 計  1110円
支出
 備品費 107円53銭
 弁当代 164円95銭
 旅費   304円44銭
 通信費 18円85銭
 印刷費 20円37銭
 大会費 171円28銭
 雑給 1円
 計 788円42銭
差引残高 321円58銭

1921年創立の大日本蹴球協会初年度の収支報告である。収入のうち90%は体協からの補助である。支出の大部分は第1回全日本選手権に関わるものであろう。 


『会報』昭和三年度
p.2

収入
 前年度繰越金 48円38銭
 会費 445円
 入会費 16円
 第1回練習会会費 55円
 維持会会費 50円
 奨健会補助 300円
 大会入場料 405円50銭
 貯金利子 1円6銭
 雑入 10円
 計 1330円94銭
支出
 大会費 727円78銭
 事業費 45円84銭
 消耗品 41円34銭
 会合費 38円
 郵税 21円89銭
 給仕手当 7円
 雑費 14円60銭
 計 896円45銭
時期繰越金 434円49銭

1928年度の収支報告では、収入のうち会費が最大となり、支出の大部分は全日本選手権に関わるもののようである。
 
『蹴球』第1号(1931年10月)p.70

【通常会計】
収入
 地方協会納入金 534円
 不足金(特別会計より繰り入れ) 419円67銭
 計 953円67銭
支出
 事務費 273円6銭
 旅費 75円
 会合費 402円60銭
 蹴球連盟会費 203円1銭
 計 953円67銭

【特別会計】
収入
 寄付金 1604円
 試合入場料 981円50銭
 繰越金 1585円90銭
 計 4171円40銭
支出
 競技費 1128円83銭
 事業費 678円
 通常会計へ填補 419円67銭
 基本金繰入 1048円22銭
 雑費 496円
 宣伝普及費 356円
  小計 4126円72銭
 当期益金 44円68銭
 計 4171円40銭

1930年度は東京開催の極東選手権があり、そのため通常会計と極東選手権特別会計の2本立てになっている。収入の「地方協会納入金」とは会費のことである。支出の蹴球連盟会費は1929年に加盟したFIFAの会費。通常会計で会費の不足分を特別会計収入(すなわち代表戦収入)で補っている。収入に「繰越金 1585円90銭」、支出にも「基本金繰入 1048円22銭」があり、代表戦用特別会計には、それなりの予備金が常備されていたのであろうか。 

通常会計の収支規模が約1000円なのに対し、ホーム開催の極東選手権特別会計は約4000円。アウェーの極東選手権、さらにFIFAの世界大会(オリンピック)参加には、さらに膨大な費用を捻出しなければならない。

  
 

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